注目映画紹介:「それいけ!アンパンマン」テーマは「歌」、親子一緒に映画館で歌おう!

「それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」の一場面。(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2010
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「それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」の一場面。(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV (C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2010

 人気アニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版第22作「それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」が10日、全国で公開される。アニメ声優初挑戦となる女優の中谷美紀さん(34)がヒロインを務め、劇場でアニメを観賞しながら親子で歌うことを推奨している意欲作だ。

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 「ブラックノーズと魔法の歌」は、闇の女王ブラックノーズに育てられた少女カーナ(中谷さん)がアンパンマンワールドへ向かい、不思議な力がある黒い笛で、人々の「楽しい気持ち」を奪っていく。「楽しい気持ち」を奪われて暗い顔になってしまった人々を目にしたカーナは、自分の行動に疑問を持ち始め、やがて、アンパンマンやメロンパンナとのふれ合いを通じて、カーナは間違いに気づくが、ブラックノーズは思いがけないわなを仕掛けていた……というストーリー。

 中谷さんは、戸田恵子さんらアンパンマンのレギュラー陣のアフレコ現場を訪れるなど、相当の意気込みで声優にチャレンジし、「カーナちゃんの口に声を合わせるのは簡単ではありませんでしたが、あっという間の4時間でした」と感想を語っている。同時上映の「はしれ!わくわくアンパンマングランプリ」では、“平成生まれの演歌歌手”として人気のさくらまやさん(11)が声優に挑戦。「自然に笑うっていうのが難しかった。『アハハハ』ってわざとっぽくなっちゃうんです」と振り返った。

 今作は「歌」をテーマにしているのが特徴。映画館では静かに観賞するのが当然のマナーだが、幼児が観賞することが多い「アンパンマン」では、子どもが上映中に騒ぐことを懸念し、映画館に行くのをためらう親も多いという。そこで、先に上映される「はしれ!わくわくアンパンマングランプリ」と本編の間にアンパンマンが「一緒に歌おう」と観客に呼びかける映像を挿入し、親子で歌うことを推奨している。「アンパンマン」ならではの斬新な取り組みだ。公開後は、映画館からおなじみ「アンパンマンのマーチ」が聞こえてくることだろう。(毎日新聞デジタル)

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