アキバ中古ゲーム市況:「ラブプラス+」が3連覇 「踊る大捜査線」ゲームは売り切れも

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、8~14日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

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 予想通り「白騎士物語−光と闇の覚醒−」(PS3、SCE)がよく売れたようです。若干当店にも買い取りが来ましたが、オンラインモードを保証対象外にしたにもかかわらず、すぐに売れていきました。嵐のCMで話題の「Wiiパーティ」(Wii、任天堂)はアキバの客層とは異なるジャンルですがこちらも好調だったようです。

 中古市場では「ラブプラス+」(DS、KONAMI)がV3を達成。売上本数が上がっており、店頭に並べた先から売れていく状況は変わっていませんが、買い取りも増えているということでしょう。2位は、「トトリのアトリエ」(PS3、ガスト)。こちらも高回転していますが、さすがに在庫がないというほどではなくなってきました。3位の「ブレイブルー コンティニュアムシフト」(PS3・Xbox360、アークシステムワークス)に続く4位は「ゴーストトリック」(DS、カプコン)。発売当初は、地味な印象が強かったのですが、ユーザーからの評価が高く、新品、中古ともよく売れているようです。また、夏休み直前ということもあって、「ゴッドイーター」(バンダイナムコゲームス)、「モンスターハンターポータブル2nd G」(カプコン)といったPSPで協力プレーが楽しめるタイトルが上がってきました。友だちと一緒に来店し、3、4本まとめて買っていくことも多いですね。

 今週は、映画も公開中の「踊る大捜査線 THE GAME」(DS、バンダイナムコゲームス)が予想外のヒット。すでに多くの店舗で売り切れています。「ファイアーエムブレム 新・紋章の謎~光と影の英雄~」(DS、任天堂)も好調ですが、初のDSタイトルとして注目を集めた前作ほどの勢いがあるかは微妙なところ。注目しているのが「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードビクトリー」(Wii、スクウェア・エニックス)。今のところそこまで売れていないようですが、ファミリー層も集まる土日でどこまで伸びるか。ただ、専用コントローラーの「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードコントローラ」は数が少ないこともあり、売り切れるでしょう。

◇中古ランキングは次の通り(8~14日・トレーダー調べ)

1位 ラブプラス+(DS)

2位 トトリのアトリエ(PS3)

3位 ブレイブルー コンティニュアムシフト(PS3)

4位 ゴーストトリック(DS)

5位 ドラゴンクエスト モンスターズ ジョーカー2(DS)

6位 ゴッドイーター(PSP)

7位 モンスターハンターポータブル2nd G(PSP)

8位 ファイナルファンタジー13(PS3)

9位 ロストプラネット2(PS3)

10位 メタルギア ソリッド ピースウォーカー(PSP)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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