アイドルグループ「AKB48」のメンバー3人(柏木由紀さん、高城亜樹さん、倉持明日香さん)で6月末に結成した新ユニット「フレンチ・キス」が、9月8日に発売するCD「ずっと前から」の付録DVDでオリジナルドラマに挑戦したことがこのほど明らかになった。「相手を一途に思い続ける真っすぐな心」をテーマに、野球部のマネジャーにふんした3人が、エースとの恋など昔から誰もが経験するような王道の青春ラブストーリーを演じた。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
「ずっと前から」は、NHK教育テレビで放送中の野球アニメ「メジャー」第6シリーズのエンディングテーマとして3日から放送されており、すでに音楽配信が始まっているフレンチ・キスのデビュー曲。9月8日のCD発売が決定し、CDに付くDVDにはAKB48のプロデューサーの秋元康さんが「一番女の子っぽくて彼女にしたい、親にまで紹介したい3人組」と評した3人の素の魅力にあふれたドラマを収録した。
ドラマは、映画「SHINOBI」(05年)やドラマ「あしたの、喜多善男」(08年)を手がけた下山天監督を迎えて本格的な作品に仕上げた。下山監督も「誰もが経験した10代のころの思いをしっかり代弁し、同世代だけでなく、たくさんの方々に共感していただけると信じています」と自信をみなぎらせている。
元ロッテの投手で「炎のストッパー」といわれた倉持明さんを父に持つ倉持さんは、「野球部のマネジャーをするのがずっと夢でした。高校が女子高でしたし、卒業してしまったので、もうマネジャーをするという夢はかなわないと思っていましたが、今回、ドラマでマネジャーになれると聞いて、お母さんに報告したら、お母さんも『やっと夢がかなったね』と母親も喜んでくれました。(プロ野球選手だった)お父さんには恥ずかしくて言ってないけど、きっと母から聞いていると思います」と大喜び。
柏木さんは「演技に対して苦手意識が少しあって、3人が主演と聞いたとき、どうしようか不安で、3人で相談してました。下山監督に演技を教えていただいて、脚本も私たちの名前の役で、内容も私たちに寄せていただいていたので“うまく演じよう”というよりは、監督からも“感じたまま等身大で演じてほしい”と言われましたので、その部分を意識しながら演技しました」と演技を楽しんだ様子だった。
高城さんは「演技に挑戦したのが、『マジすか学園』(今年1~3月にテレビ東京系で放送)に続き2度目で、ファンの方も私が演技できるとは思ってないと思うけれど、このドラマで演技できるところを見てもらいたい。そもそも、AKB48に入るきっかけは意外と知られてないんですが、“女優になりたい”ということでした。ぜひ、私が女優を目指していることを知ってもらえるきっかけになる作品になってほしいです。演じたキャラは強烈で、演技はほとんどアドリブだったのですが、意外とぽんぽんと出てきて、会話のシーンもメンバーの裏話や私が体験した面白い実話を話して、アドリブで笑いながら演じてました」と話している。
9月8日発売の「ずっと前から」のCDは、ドラマとメーキング映像、ミュージッククリップを収録したDVD付きが3150円、ミュージッククリップとスペシャルコント、そのメーキング映像を収録したDVD付きが1890円、CDのみは1050円。(毎日新聞デジタル)