MD松尾のヒット解析:「戦国BASARA3」シリーズ最高の出足 ポケモン初日予約数が歴代トップ

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが7月26日~8月1日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 ◇先週(7月26日~8月1日)の結果

 前人気も高かった「戦国BASARA3」(PS3、カプコン)が予想通りトップとなりました。シリーズ最高の出足となる好調ぶりで、PS2からPS3への移行が進んでいることをうかがわせる結果となりました。また、3位に入ったWii版は予想をはるかに超える売れ行きで売り切れてしまいました。2位は人気音楽ソフトから生まれた「初音ミク プロジェクト ディーヴァ セカンド」(PSP、セガ)。こちらも予想以上の売れ行きとなりました。「仮面ライダーバトル ガンバライドカードバトル大戦」(DS、バンダイナムコゲームス)も4位と好スタート。夏休みいっぱいは売れてくれるのでは。まったくノーマークながら11位に食い込んだのは「モッドネーション 無限のカート王国」(PS3、SCE)。ガチャピンとムックが登場するテレビCMで週末の売り上げが上昇。もっと早くに分かっていれば、売り場展開もできたのですが……。また、31日に予約を開始した「ポケットモンスターブラック・ホワイト」(DS、ポケモン)の予約が絶好調。初日としてはTSUTAYAで歴代トップの予約数となり、9月の発売に期待しています。

 ◇今週の動き

 トップは、新作の「テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX」(PSP、バンダイナムコゲームス)でしょう。「テイルズ」シリーズの固定ファンを中心に安定した売り上げが見込めそう。2位は、前週トップの「戦国BASARA3」のPS3版、3位は「初音ミク プロジェクト ディーヴァ セカンド」か「Wiiパーティ」(Wii、任天堂)あたりと予想。新作では人気アニメから生まれた「ハートキャッチプリキュア!おしゃれコレクション」(DS、バンダイナムコゲームス)に注目です。お盆中も「戦国BASARA3」「Wiiパーティ」「なりきりダンジョンX」など、発売済みのタイトルが人気を集めそうですが、全体的には落ち着いた展開になると予想しています。

 ◇ランキングは次の通り(7月26日~8月1日・TSUTAYA調べ)

1位 戦国BASARA3(PS3)

2位 初音ミク プロジェクト ディーヴァ セカンド(PSP)

3位 戦国BASARA3(Wii)

4位 仮面ライダーバトル ガンバライドカードバトル大戦(DS)

5位 Wiiパーティ(Wii)

6位 実況パワフルプロ野球2010(PS3)

7位 実況パワフルプロ野球2010(PSP)

8位 ファイアーエムブレム新・紋章の謎(DS)

9位 メタルマックス3(DS)

10位 ドラゴンクエスト モンスターバトルロード ビクトリー(Wii)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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