注目映画紹介:「ベスト・キッド」大ヒット作をスミス一家がリメーク ジャッキーも好演

「ベスト・キッド」の一場面。(c)2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.
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「ベスト・キッド」の一場面。(c)2010 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.

 ひ弱な少年が空手の達人の指導を受けて強敵を打ち破る痛快なストーリーで、85年に日本でも大ヒットした映画をリメークした「ベスト・キッド」(ハラルド・ズワルト監督)が14日に公開される。四半世紀の時を経て、舞台を米国から中国に移し、主人公ドレは、プロデューサーを務めるウィル・スミスさんとジェイダさん夫妻の息子ジェイデン君が演じ、師匠のハンを、香港が生んだ大スター、ジャッキー・チェンさんが演じている。

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 オリジナルの「ベスト・キッド」では、米国人高校生をラルフ・マッチオさん、老師ミヤギを日系人の故ノリユキ・パット・モリタさんが演じ、モリタさんはアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。その後、94年の「4」まで作られ、「4」の主人公は当時はまだ無名だった「ミリオンダラー・ベイビー」(04年)のヒラリー・スワンクさんが演じた。

 新作は、父親が死に、母親の転勤に伴って米デトロイトから北京に引っ越してきた12歳のドレが、いじめっ子の襲撃から身を守るために、アパートの管理人ハンからカンフーを学び、成長していく物語だ。オリジナルで有名な修業のためのワックスがけのシーンは、新作ではジャージーの着脱に変わっているが、師弟愛や不屈の精神といったオリジナルが説いたメッセージはそのままだ。

 訓練を重ね、本物のカンフーを習得しドレを演じ切ったジェイデン君の頑張りもさることながら、師匠役ジャッキーさんは、今回は脇役の落ちぶれた男を、目立ちすぎず着実に演じている。また、いじめっ子役のチェンウェイ・ワン君と、ドレと互いに好意を持ち合う少女役ウェンウェン・ハンさんも好演。14日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル) 

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