1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、空想少女のゆるい日々を描いた安倍吉俊さんの「リューシカ リューシカ」(690円)です。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
リューシカは、活発で想像力豊かで、ちょっと変わった女の子。だるまを見て、ほうきでつついて、真っ黒にして「ごりっぷくだ」と大騒ぎ。反省して自分の顔を真っ黒に塗ってみたり。台風が収まった朝、庭にちらかったサンダルを見て、透明な巨人を想像して会話をしたり……。幼い少女の目に映るちょっぴりズレた不思議な新世界を描いた心温まる作品だ。
どうってことはない日常のはずなのに、空想少女・リューシカの見ている世界は、なんだかフシギでおもしろい……!! ちょっぴり想像力が多めな少女の視点に立って、どこかがおかしかったり、謎に満ちていたりする日常風景を楽しんでいただける作品です。深夜の居間でモンスターの気配を感じたり、街の標識に巨大な陰謀を見出したり、庭先のスリッパに透明な巨人の存在を感じたり……オトナの眼には見慣れた光景でも、彼女の途方もない想像(勘違い?)が加わると、何かが違う不可思議な世界に一変してしまいます。
そんなリューシカを見ていると、私たちがかつて持っていた、世界がまるで未知のものだったころの感覚が思い出されるかもしれません。そんな驚きにあふれた世界を堪能していただければと思います。もちろん安倍先生ならではのテンション高めのギャグも満載です。ウェブ雑誌「ガンガンオンライン」で絶賛連載中ですので、リューシカの途方もない大冒険(←本人の中では)をぜひご覧ください! 全編フルカラーでお届けしてます!!
自由に思い描かれる空想の世界へと一緒にトリップしていく感覚に、嫌なことを忘れてしまうくらいの気持よさがある作品です。暮らしの中にあるすべてを想像の材料として遊んでいた、そんな幼い日々の記憶がよみがえり、誰もが持っていた子供としての純粋さを呼び起こされるようでもあります。これがノスタルジックで切なくて泣けてくるんですよ。また、言葉や形にできないような子供の感性も見事に表現しており、自分が小さかったころの気持ちを忘れないためにも読んでおきたいマンガです。
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