俳優の出口夏希さんと蒔田彩珠さんが、「チェンソーマン」などで知られる藤本タツキさんのマンガが原作の実写映画「ルックバック」(是枝裕和監督)でダブル主演を務めることが分かった。ひたむきにマンガと向き合う二人の主人公を演じ、出口さんが藤野役、蒔田さんが京本役として出演する。出口さんと蒔田さんは、是枝監督が手がけたNetflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」以来の共演となり、クランクインの4カ月ほど前からマンガ練習を積み重ね、撮影に臨んだ。俳優の七瀬ふうりさんと岡田六花さんが藤野と京本の子供時代を演じることも発表された。映画は9月11日に公開される。
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4コママンガが得意なクラスの人気者で、京本に刺激されてマンガ執筆にのめり込んでいく藤野を演じる出口さんは「原作マンガを読み終わったあと、二人が一緒に夢を追いかけて必死に進む姿や、前にしか進めないこと、真っすぐでひたむきな思いが溢れている作品にすごく心をうたれました。こんなに多くの方から愛される作品へ出演させていただくことに不安もありましたが、藤野役に選んでいただいたことがとてもうれしくて、藤野がどんな子なのかどんな思いなのか日々マンガ練習もしながら積み重ねていきました。是枝監督とまたご一緒させていただけたことも光栄で、現場ではのびのびと自分らしくいれる空気感を作ってくださって、演じていて楽しかったです」とコメント。
京本を演じる蒔田さんについては「彩珠は一緒にいてとても落ち着きました。一人の撮影の時も、彩珠を思いながら頭の中でずっと一緒にいたので、藤野と京本の関係性で撮影に臨めたと思います。にかほの皆さんも本当に温かくてとてもアットホームな場所でした」と語っている。
藤野と同学年で、彼女の4コマの大ファンだが、引きこもりでひたすら絵を描いていた京本を演じる蒔田さんは「数年前に、是枝監督から『この作品をやりたいと思ってるんだ』と原作本をいただいたのが『ルックバック』との出会いです。藤野と京本、それぞれがたくさんの壁にぶつかり、それでも好きなことのために立ち上がり、前を向いて進んでいく姿にとても共感したのを覚えています」と作品との出会いを振り返った。
「出演が決まった時は、やっと実現するんだという高揚感と、原作がたくさんの人に愛されているからこそのプレッシャーがありましたが、是枝組の温かい雰囲気と、夏希ちゃんの、現場をパッと明るくしてくれる天真らんまんさで、そんな不安はすぐになくなりました。子供時代を演じている七瀬ふうりちゃんと、岡田六花ちゃんも常に元気で楽しそうにしている姿に、何度も癒やされました。ロケ地でもある秋田の皆さんも、本当に良くしてくださり、第二の故郷ができたような気持ちです。キャスト・スタッフみんなの愛が詰まった作品になっていると思います。早くたくさんの方に見ていただきたいです」と話している。
主演の二人に対して是枝監督がコメントを寄せている。出口さんについては、4年ほど前の出会いからの成長に触れ、「そういった成長と、変わらない天真らんまんさが彼女の中に同居していることが非常に魅力的で、藤野を見事に演じ切ってくれました」と話し、蒔田さんについても「原作マンガを読んだ後に、蒔田さんとお会いする機会があり、“もしこの作品を撮れるときがきたら、京本を頼むよ”という話をしました」「安心して京本を任せられたなと思っています」と話している。
藤野と京本の子供時代を演じる七瀬さんと岡田さんは、数々の名優たちを見いだしてきた是枝監督がオーディションで出会ってすぐに「このふたりしかいない」と確信したという。二人とも撮影当時は11歳の小学5年生で、誕生日がわずか1日違い。七瀬さんは今作が俳優デビュー作となり、是枝監督が「ポジティブで、おおらかで、自然体な姿がまさに藤野」と話すほど、イメージに合致したキャスティングとなった。岡田さんについても、是枝監督は「撮影に入るにつれてどんどん良くなっていくので、“もっと見たいな”と思い、彼女のシーンは当初の予定よりも増えていったほどでした」と絶賛している。
2種のティザービジュアルも公開された。藤野の部屋で、藤野(出口さん)と京本(蒔田さん)が一心にマンガを描いている姿、子供時代の藤野(七瀬さん)と京本(岡田さん)がマンガを描いていた机に突っ伏して寝ている姿を捉えたビジュアルとなっている。
約60秒の特報映像もYouTubeで公開された。原稿に線を描く音から始まり、藤野、京本が歩んだ四季、二人のキャラクターを表すセリフが続く。藤野と京本がただひたすらに描き続ける姿が、坂東祐大さんが手がける美しい楽曲にのせて描かれている。
「ルックバック」は、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で2021年7月に発表され、初日に250万以上の閲覧数を記録。「このマンガがすごい!2022」のオトコ編の1位に選ばれ、「マンガ大賞2022」にノミネートされたことも話題になった。2024年には劇場版アニメ化され、興行収入が約20億4000万円を記録するなどヒットし、第48回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞に選ばれた。アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ世界各地で上映され、国内外から高い評価を受けている。
マンガへのひたむきな思いが二人の少女をつなげるが、全てを打ち砕く出来事が起きる……というストーリー。学生新聞で4コママンガを連載している小学4年生の藤野は、クラスメートから絶賛されていたが、「不登校の同級生・京本の4コマを載せたい」と先生から告げられる。
映画は、是枝さんが監督を務め、脚本、編集も手がける。原作同様に、小学生時代から始まる約13年にわたる二人の主人公・藤野、京本の軌跡を、美しい四季とともに丁寧に描く。
映画「ルックバック」特報
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