02年の1作目以降、これまで3作が作られてきたホラーアクションシリーズの最新作「バイオハザード4 アフターライフ」(ポール・W・S・アンダーソン監督)が10日、公開された。1作目で監督を務め、「2」「3」では製作と脚本での参加だったアンダーソン監督が返り咲き、新たな物語が幕を開ける。
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東京・渋谷でT-ウィルス感染者が出現、感染はいっきに広がった。4年後、アリス(ミラ・ジョボビッチさん)は、東京の地下に設けられたアンブレラ社の本部を自分のクローンとともに襲撃する。やがて戦いの場はアラスカ、ロサンゼルスへと移り、わずかな生存者とともに無数のアンデットたちとの死闘が繰り広げられていく。
このシリーズの面白さの一つに、限られた空間内でのゾンビたちとの戦いによって生み出される緊迫感がある。前作は砂漠という広範囲な場所を舞台にしたことでそれがなく、若干ダラダラとした印象になってしまった。その点、今回は冒頭の東京の地下にあるという設定のアンブレラ社内での死闘に始まり、ロサンゼルスの刑務所内でのアンデッドたちとの対決など室内の場面が多く、緊迫感が戻った。また、3D(三次元)映像によって臨場感も増した。3D映像は「アバター」と同じ最先端のシステムを使い、ジェームズ・キャメロン監督直々にアドバイスを受けたうえで、アンダーソン監督が3Dを前提に脚本を書き上げたという。
一方、アリスのクローンの分までアクションを引き受けたというジョボビッチさんは、カッコよさと美しさにさらに磨きがかかった。さすがは彼女の魅力を知り尽くした公私共のパートナー、アンダーソン監督が撮っただけのことはある。
前作でアリスと行動を共にした、「HEROES」のアリ・ラーターさん演じるクレアが今回も登場し、また、人気テレビシリーズ「プリズン・ブレイク」でブレークしたウェントワース・ミラーさんが、ゲームでも人気のキャラクター、クレアの兄、クリスを熱演。歌手で女優の中島美嘉さんも特別出演している。10日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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