はじめの1巻:「天然王子の宝石箱」 今どき男子×宝石の精霊 新感覚ファンタジー

木々さんが「ミステリーボニータ」(秋田書店)で連載中のマンガ「天然王子の宝石箱」1巻の表紙
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木々さんが「ミステリーボニータ」(秋田書店)で連載中のマンガ「天然王子の宝石箱」1巻の表紙

 1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、「ミステリーボニータ」(秋田書店)で連載中の、宝石にいる「妖精」と話ができるようになった高校生の非日常を描いた木々さんの「天然王子の宝石箱」(777円)です。

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 今どきの普通の高校生だった美空つばめは、16歳の誕生日に見知らぬ老人からピアスを渡される。扱いに困ったつばめは、ピアスを部屋に持ち帰ると、机に置いていたピアスが突然浮き上がって耳に突き刺さり、精霊が見えるようになってしまった。精霊から「あなたは貴石と人間のかけ橋となる『貴石の王子』」と言われ、つばめの世界は一変する……というストーリーだ。

 ◇編集部からのメッセージ ボニータ編集部 真野桃紅さん 「“天然王子”を知らずして、王子好きとは言わせない!?」

 現在、「ミステリーボニータ」にて連載中の「天然王子の宝石箱」は、「1/2 ニブンノイチ」に続く木々先生の新シリーズです。

 今時のフツーの高校生、美空つばめは16歳の誕生日に見知らぬ老人から真珠のピアスを渡されます。すると突然、ひとりでに浮かび上がったピアスが、つばめの耳に突き刺さり……!! ぼうぜんとするつばめの前に現れたのはパールの精霊・パラとパル。パラとパルは、つばめが宝石の精霊と交流ができる「貴石の王子」だと言い、それからというものつばめの周りでは次々と不思議な出来事が起きていき…!? 

 ちょっと冷めた感のある、主人公らしからぬ(!?)つばめと、とぼけた(違う意味で“天然”の)パールの精霊・パラとパルのやりとりや宝石のマメ知識話など、「ファンタジーってちょっと苦手かも……」という方にも入りやすい世界観になっています。また、今までの作品ではあまり描いたことがない舞台設定なので木々先生のファンの方にも新鮮な気持ちで読んでいただける作品になっていると思います。

 つばめのピアスの謎や、つばめにピアスを渡した老人の謎、そして少し不思議なつばめの親友・晃平の謎など、これから少しずつ明らかにされていきます。

 また本誌隔月連載中の「天然王子のおもちゃ箱」は、つばめたちのちょっとゆるめな日常が垣間見えるスピンオフ・ショートとなっています。そんな「天然王子のおもちゃ箱」も収録された「天然王子の宝石箱」1巻も大好評発売中です。ぜひ、ご一読ください。読んでいるうちに、きっと愛用のジュエリーを見る目が変わってくるハズです!

 ◇書店員からの推薦文 伊吉書院・中村深雪さん 「自分のアクセサリーはどんな精霊?」

 奇麗めな絵の少女マンガなのでなんとなく敷居が高い印象でしたが、読んでみると意外とコメディーテイストですっかりハマってしまいました。タイトルどおりにちょっと天然な雰囲気のつばめちゃんはもちろん、宝石それぞれの精霊のキャラクターも魅力的で、自分の持っているアクセサリーにはどんな精霊がいるのかな?なんて考えたりしてしまいますね。本編の間のショートストーリーもほのぼのしていて、雰囲気に癒やされつつも続きが気になるすてきな1冊です。

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