関東の大手私鉄最後の電気機関車で、3月末に引退した「西武鉄道」(埼玉県所沢市)の「E31形」3両が10日、「大井川鉄道」(静岡県島田市)へ譲渡されるため、埼玉県横瀬町の車両基地から陸送された。
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電気機関車は、動力装置を持たない客車や貨車をけん引できる車両。E31形は86~87年にかけて西武所沢車両工場で4両製造され、線路保守のための貨車のけん引や新造車両の搬入、他社への譲渡車両の搬出などに使われた。運転には電車と異なる特殊な資格が必要で、部品も電車とは異なり、メンテナンスも困難という点で、効率化の面から3月末に引退。表舞台での活躍は少なかったものの、小ぶりな車体で力強く車両をけん引する姿に、熱心なファンが多く、引退セレモニーには多くのファンが詰めかけた。
運ばれる「E31形」3両は、車両本体と台車を分解。本体をトレーラー3台、部品などを大型トラック6台で深夜に運搬、13日未明には「大井川鉄道」に到着する予定という。(毎日新聞デジタル)