菅野美穂:「生き血代わりに赤ワイン」11年ぶりの悪女役に気合十分

「ギルティ 悪魔と契約した女」の制作発表会に登場した菅野美穂さん
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「ギルティ 悪魔と契約した女」の制作発表会に登場した菅野美穂さん

 女優の菅野美穂さんが11年ぶりに悪女役に挑む関西テレビ・フジテレビ系の連続ドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」の制作発表会が28日、東京都目黒区のホテルであり、菅野さんが共演の玉木宏さんら5人と登場した。自身の演じる芽衣子について「真島さん(玉木さん)に対しては純粋だけれど、染み渡るような悪意・憎悪を持たねば生きていけなかった女の子を表現したい。芽衣子は表裏があるのではなく、感情のバランスが悪い人。彼女を実感しようと思わずに、理解してあげようと思います」と話し、悪女としての役作りについては「生き血の代わりに赤ワインを飲んでいます」と答え、会場を盛り上げた。

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 同ドラマは、表向きは明るく丁寧な接客ぶりが評判のペットサロンで働くトリマーだが、19歳のときに姉の夫と息子を殺害した罪で懲役刑を受け、13年間刑務所で服役していた過去を持つ野上芽衣子(菅野さん)が、刑期を終えて出所してから1年後、どうしてもやり遂げなければならない復讐(ふくしゅう)計画を実行していくオリジナルのミステリードラマ。99年4月期に放送された「恋の奇跡」(テレビ朝日系)以来の悪女役となる菅野さんは「今は原作ものが強いのに、オリジナルでできることが驚きだし、強い意気込みを感じる」と話し、「物語の先が分からないからこそのいいものが作れたら。手探りで演じていて、自分としては不安ですが、生みの苦しみがある方が役作りの実感がある。監督やプロデューサーの皆さんを信頼しています」とドラマにかける思いを語った。

 発表会には、菅野さんのほか、芽衣子の調子を狂わせる落ちぶれた刑事、真島拓朗を演じる玉木さん、女刑事で真島の元恋人役の吉瀬美智子さん、ブラックジャーナリスト役の唐沢寿明さん、吉田鋼太郎さん、水上剣星さんも出席した。演じるキャラクターについて、玉木さんは「初の刑事役ですけど、落ちぶれているのであまり刑事らしくなく演じます」と話し、唐沢さんは「チャラチャラした男の役。見た目は知り合いの新聞記者をまねしています」と役作りについて話した。自分の“ギルティ”だと思う行動について聞かれると、吉瀬さんは「おいしくない物をもらったとき、マネジャーにあげています。ちょっと太ってきちゃったかも……」と告白。菅野さんは「可愛らしいなあと思います。吉瀬さんが好きになりました」と話していた。

 原案は映画「重力ピエロ」(09年)などを手がけた相沢友子さん、演出は映画「きな子~見習い警察犬の物語」(10年)などを手がけた小林義則さんが担当する。主題歌「この夜を止めてよ」は、菅野さんのファンでもある歌手のJUJUさんが手がける。菅野さんは「女性の切なさや悲しさ、苦しさが鮮やかに表れる声。芽衣子のどろどろした感情がJUJUさんのおかげで詩的になりそう」と絶賛していた。

 ドラマは10月12日から毎週火曜午後10時放送。初回は11時9分までの拡大版の予定。(毎日新聞デジタル)

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