女優の松下奈緒さんが13日、「最も万年筆が似合う著名人」を選出する「万年筆ベストコーディネイト賞2010」の「販売員選出部門」を受賞した。昨年度より新設された同部門は、全国の万年筆・筆記具販売員が“万年筆が似合う”または“万年筆を使ってほしい”著名人に投票して選出するもので、松下さんは、万年筆を使う時は特別な手紙を書くときに使うと話し、「(万年筆を)持つとドキドキします。もっともっと万年筆が日常的に似合うような女性になれればと思います」と受賞を喜んだ。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
授賞式で、松下さんは「『ありがとう』たった5文字の言葉でもなかなか言えないものですね」と、メッセージを読み上げた。万年筆との出会いは高校生の時と話し、「当時は大人な気がして使いこなせなかった。初めて書いた時の書き味だったり、一文字一文字を大事に文字を書ける。こんなにも人の気持ちを考えながら書ける文房具なんだなと思ったことを今でも覚えています」と思い出を語った。
「万年筆コーディネイト賞2010」は、日本輸入筆記具協会などが主催で今年7回目。今回は、前年度受賞者が今年度の受賞者を選出する「前年度受賞者選出部門」で女優の野際陽子さん、元ラグビー日本代表の平尾誠二さん、ミュージシャンの布袋寅泰さんの3人、オフィシャルホームページでの一般投票によって選出する「一般選出部門」で、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが受賞。万年筆がプレゼントされ、それぞれ万年筆で書いた「大切な人へ贈る“ありがとう”のメッセージ」を朗読した。
字に自信がないという野際さんは「万年筆では、ラブレターをたくさん書いた。筆記用具の中でも、万年筆が一番字がきれいに見えると信じて使っております」と話し、布袋さんは「消せない言葉を自分から作り出す道具。ギターと一緒で使わない道具はなじんでくれないので、いただいた万年筆は早速帰ったら使います」と喜んでいた。平尾さんは「字に表情が宿るのが万年筆。自分の思いを伝えるに非常にいいもの」と語り、ラグビーへのメッセージを読んだ。鳥越さんは「まさか読むとは思わなかった」としきりに照れながら、大腸がんの手術から目覚めた際の家族への感謝のメッセージを読み上げていた。(毎日新聞デジタル)