NTT東日本は17日、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したデジタルフォトフレーム型端末「光iフレーム」を25日発売し、同時に同端末へのコンテンツ提供サービス「フレッツ・マーケット」を始めると発表した。同社のコンシューマー事業推進本部の中村浩・アライアンス推進担当部長は「できるだけ早期に100万台を目指したい」「今年度いっぱいを目安に10万台加入を目指したい」などと目標を掲げた。
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端末は、7型ワイド画面を備え、指で画面をなぞって操作する静電式とペンを使う抵抗膜式の2タイプがあり、カラーは白のみ。指でなぞる「WDPF-701ME」が、縦121ミリ、横199ミリ、奥行き18ミリ、重さ約430グラム。ペンを使う「WDPF-701SE」が、縦138ミリ、横205ミリ、奥行き23ミリ、重さ約510グラム。価格は2万4150円、レンタルで月額315円。バッテリーと無線LANを内蔵しており、家庭内のさまざまな場所に持ち運んで利用可能。外に持ち出して使うことができるが、あくまで屋内で使うことを想定しており、フレッツ光回線を使わないと「フレッツ・マーケット」は利用できない仕組みとなっている。
フレッツ・マーケットはフレッツ光回線につなぐことで利用可能となる新サービスで、ニュースや天気などの情報をはじめ、レシピや健康、さらには地域の情報まで、生活に必要な情報が提供される。ソフトの配信も予定しており、朝日新聞社や共同通信社が11月下旬からニュースアプリを配信するほか、天気ではウェザーニューズ、レシピでは「ABC Cooking Studio」などの各社がアプリをリリースする予定。11月下旬までに35アプリ、来年3月までに50アプリが登場する見込みとなっている。
同社の説明によると、今回新サービスを開始するのは、PCユーザーではない高齢者に、パソコンや携帯電話を使わず、手軽にインターネットを利用できる環境を提供するためという。同社によれば、ブロードバンド回線を利用していない世帯は現在、約1000万にのぼり、利用しない理由として「必要性を感じない」「パソコン等の機器操作が困難」などをあげており、そのため今後のブロードバンド市場の拡大を見据え、今回のサービスと端末の開発を行ったという。
すでに09年12月上旬から今年3月31日まで約1000人のモニターによる実験と、千葉県佐倉市のユーカリが丘で地元企業の協力のもと実証実験も済んでおり、同社の相原朋子・アライアンス推進担当課長は「地方ではなかなか外に出かけられない高齢者の方も多い。そういった方がこれでネットショッピングをしたり、近くのスーパーの安売り情報を見たりできればいいです」とPRした。(毎日新聞デジタル)
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