06年末に閉店した東京・秋葉原の「アキハバラデパート」跡地に複合型駅ビル「アトレ秋葉原1」が完成し、19日オープニングセレモニーが開かれた。高級スーパー「成城石井」やファッション雑貨、ネイルサロンなど、秋葉原エリア初となる39店を含む46店が出店し、“オタクの街”アキバで女性客も取り込む新たなランドマークとなることを目指す。
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「アトレ秋葉原1」は、北棟が地上4階、高架下が地上3階、南棟が地上7階建ての延べ8500平方メートル、店舗面積は同約3500平方メートルでJR総武線秋葉原駅を囲む形で構成。「家電だけではなく総菜や雑貨も買いたい」という秋葉原利用者へのアンケート結果を参考に、多彩な店舗をそろえているのが特徴。なお、秋葉原昭和通り口の「アトレヴィ秋葉原」は、同ビルのオープンに伴い「アトレ秋葉原2」に改称。アキハバラデパート閉店時に閉鎖されていたJR総武線の「デパート口」を復活させ、乗降客の誘導も図る。営業時間は一部店舗を除き午前10時~午後9時。年間50億円の売り上げを目指す。
1階の「食のゾーン」では、神田・神保町の老舗「共栄堂」が店外初出店するなどカレーショップ5店を集結させた「東京カレー屋名店会」、秋葉原の名物サンド「万かつサンド」を販売する「肉の万世」などに加え、マカロン専門店「マドモアゼル マカロン」をはじめとした女性向けスイーツも充実。ドリンクスタンド「マザー牧場 milk bar」では、イメージガールを務めるAKB48の藤江れいなさんと近野莉菜さんがプロデュースしたオリジナルのパフェドリンクが味わえる。
2階の「ファッション・雑貨ゾーン」で、「ユニクロ」「ABCマート」などのアパレルに加え、アーティストとコラボした下着ブランド「3RDWARE(サードウェア)、鉄道関連雑貨を扱う「トレニアート」などアキバらしいショップも出店。3、4階には高級スーパーの「成城石井」やドラッグストアの「コクミン」、ネイルサロンの「ネイルクイック」、カフェ「パティスリー エ カフェ ア・ラ・カンパーニュ」など女性向けの店舗が入り、5、6階は「ビューティー&リラクゼーション」として、女性向けヨガスタジオ、リラクゼーションサロン、ゴルフスクールが入る。
オープニングセレモニーで、アトレの小暮和之社長は「足かけ5年で、ようやく私どもの11番目のアトレがオープンしました。秋葉原駅開業120周年の年にオープンできたのがうれしい」と語った。千代田区の飛澤宜成・まちづくり推進部長は「秋葉原は、常に新しいことを受け入れ、楽しませてくれる街。アキバが安全で安心して買い物ができ、安心して街を歩けるように、アトレがハートのあるこの地域と一体となって、まちづくりをしていただければありがたい」とお祝いの言葉を贈った。
19日のオープン時には先着500人に「ア・ラ・カンパーニュ」のクッキーの詰め合わせをプレゼントするほか、各店舗でもオープニングキャンペーンを実施。また、JR秋葉原駅開業120周年を記念して青森旅行などが当たるプレゼントキャンペーンを12月12日まで実施する。(毎日新聞デジタル)