村上春樹さんのベストセラー小説を映画化した「ノルウェイの森」(トラン・アン・ユン監督)のジャパンプレミア試写会が23日、早稲田大学大隈講堂(東京都新宿区)で開かれ、主演の松山ケンイチさん(25)、菊地凛子さん(29)、水原希子さん(20)らが登場した。早大は原作者の村上さんの母校で映画の撮影が校内で行われたことから、同所で史上初のレッドカーペットセレモニーが開かれ、映画が日本の観客に初めてお披露目された。
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「ノルウェイの森」は87年に出版され、現在までに国内発行総累計部数は1079万部を突破、36カ国の言語に翻訳された村上さんの世界的ベストセラー。親友を自殺で失った主人公ワタナベ(松山さん)が、直子(菊地さん)と緑(水原さん)の2人の女性と出会い、再生していく姿を描いた。
主演の松山さんは映画について「トラン監督から『君はこの作品で大恋愛をすることになるだろう』と最初に言われました。撮影でワタナベを追体験して、完成した作品を見て、その意味が分かりました。皆さんも大恋愛をしてください」と観客に呼びかけた。レッドカーペットイベントから参加した親友キズキ役の高良健吾さん(23)は「ある作品のクランクアップの翌日がこの作品の撮影日で、前の作品で死ぬシーンを撮った翌日にこの作品でも死ぬシーンで、違う現場で2日連続で死ねるなんてなかなかないので気分がよかった」と売れっ子らしいエピソードを話した。
映画は12月11日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)
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