おひさま:「旬の4人そろえた」チーフプロデューサーが語るイケメン4人起用理由

 女優の井上真央さんが主演する11年春の朝の連続テレビ小説「おひさま」で、井上さん演じる須藤陽子の将来の夫を高良健吾さん、初恋の人を金子ノブアキさん、2人の兄を田中圭さんと永山絢斗さんがそれぞれ演じることが、29日の記者会見で発表され、制作統括を務める小松昌代チーフプロデューサーが、それぞれの起用理由を明らかにした。戦争をはさんだ昭和の激動の時代を生きた男性4人ということで「それぞれにドラマチックな人生が用意されている」という小松チーフプロデューサーは「時代の重さもそれぞれに背負うので、重みがちゃんと出せる方を選んだ。朝ドラ50周年ということで2010年の旬の4人をそろえたつもり」と自信を見せた。

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 陽子の大切なパートナー・丸山和成を演じる高良さんについて、小松チーフプロデューサーは「内面に熱さと温かさを同時に秘めている圧倒的な存在感を放つ人。映画を中心に活躍されてきたが『どこまで芝居なんだろう』と思うくらい、その人物として世界の中に立っている。私たちが見たことのない顔をぜひ見たい」と起用した理由を説明した。役作りに関しても「役に寄り添う方なのでみっちりやるのでは。職人の高良さんを見られると思う」と期待を示した。陽子の初恋の人・川原功一を演じる金子さんについては「川原は陽子が今まで会ったことのないタイプの男性。まっすぐでナチュラルで、人の心の中に入ってくる、金子さんそのもの」と評価。金子さんにはハーモニカの演奏も初披露してもらう予定だという。

 陽子の3歳年上の兄・春樹を演じる田中さんについては「兄として、一家の長男として、医者になることを心に決めて使命感に生きる人。春樹は、確かな演技力で役を支えてくれる人でなくてはいけない」と話した。さらに、「今後秘めた恋も演じてもらうため、実は色気のある田中さんにお願いしました」と決め手を明かした。1歳年上の兄・茂樹のキャスティングについては、小松チーフプロデューサーが「今一番ほっとけない男子」だという永山さんを起用。「茂樹は、まっすぐな男でありたいと頑張る昭和の男子ながら、ナイーブな一面を持った役で、永山さんがぴったりだと思いました。一番最初にお会いした時、脚本家にもほめられました」と笑顔で話した。

 また、4人の劇中での衣装について、高良さんは坊主頭、田中さん、永山さん、金子さんの3人はマントを羽織った学ラン姿を見せることも明かされた。小松チーフプロデューサーは「永山さんは人生初のゲタに挑戦です。衣装合わせで見ましたがかっこいい。金子さんは気に入って『このままライブに行きたい』と言っていた」と語り、ストーリー以外の部分でも期待だ。

 「おひさま」は、昭和7(1932)年から、戦前戦中を挟んで昭和30年代までの長野県の安曇野と松本を舞台に、おひさまのような明るい希望で照らすヒロイン・須藤陽子がそばと出会い、人々の心をそばでつないでいくドラマで、井上さんは16歳から30代の頭までを演じる。「銭ゲバ」(日本テレビ)、映画「いま、会いにゆきます」などの岡田惠和さんのオリジナル脚本で、岡田さんが脚本を担当する連続テレビ小説は、01年の「ちゅらさん」以来10年ぶり。ドラマは11年3月28日に放送開始。(毎日新聞デジタル)

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