ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、嵐によって孤立した島を舞台に猟奇的な殺人が繰り返されるPS3用ソフト「うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~」です。アルケミストの中川滋プロデューサーに作品の魅力を聞きました。
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−−ゲームの特徴と、セールスポイントは?
本作は、小説を読むかのように楽しむデジタルノベル(連続殺人幻想ノベル)、「ひぐらしのなく頃に」などを手掛けた竜騎士07さんの最新作です。台風に閉ざされた孤島の洋館で次々に起こる殺人事件を追う、という王道ミステリー。しかし、途中から見え隠れする「魔女」の存在、人間には到底できそうにない殺人の数々に、物語は次第に幻想(ファンタジー)に侵食されていきます……。犯人は人か魔女か幻想か。作中に選択肢は一切ありませんが、プレーヤーの考え次第でミステリーにもファンタジーにもなる斬新さを、ぜひ体験してほしいです。
−−開発決定の経緯は?
本作は、原作・PC版で現在公開されている七つのエピソードのうち、1~4までを収録しております。また、本作で「うみねこ」の世界に入った方には、原作完結の盛り上がりを感じていただきつつ、原作の素晴らしさにも、ぜひ触れてほしいと思います。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
画面サイズをフルHD(1920×1080)で制作したのと、音声をフルボイスにしたのが大変でした。前者は、登場人物も多く、それぞれのポーズバリエーションも豊富、さらには背景グラフィックも膨大だったので、グラフィックチームが疲弊していたのは言うまでもありません(笑い)。後者は、何日も缶詰めになってもらった声優の皆さまと、ほとんどの収録に立ち会っていただいた原作スタッフさんに感謝です。
−−ファンへ一言お願いします。
本作は原作準拠を徹底しました。BGMも原作曲を使いましたので、ファンの方にはグラフィックが変わっても「うみねこだ!」と感じていただける内容になっていると思います。未プレーの方は、ぜひMANTAN TVをご覧ください。ゲーム序盤の様子が分かる動画がありますので、作品の雰囲気を感じていただけるとうれしいです!
アルケミスト プロデューサー 中川滋
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