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11月3日(日)放送分
NHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」が9日スタートする。主演の上野樹里さん(24)は初めての時代劇に挑戦する。
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「江 姫たちの戦国」は、大河ドラマ50作目に当たる作品で、織田信長の妹・お市と近江の戦国武将・浅井長政との間に生まれた“浅井三姉妹”の三女・江が、波乱万丈の戦国時代をしなやかに生き抜き、江戸時代の幕開けを見届ける様を描く。連続テレビ小説「さくら」(02年)、大河ドラマ「篤姫」(08年)などを手がけた脚本家・田渕久美子さんが原作小説を執筆、オリジナル脚本で臨む作品。
江は生まれて間もなく、伯父の信長に父・長政が滅ぼされるなど苦労を重ね、3度目の結婚で徳川家康の三男で後に二代将軍となる徳川秀忠に正室として嫁ぎ、三代将軍となる家光を出産、娘は天皇家に嫁ぐという人生を歩んだ。
上野さん演じる江の姉で“浅井三姉妹”の長女・茶々(淀)を宮沢りえさん、次女・初を水川あさみさんが演じ、母・市を鈴木保奈美さん、織田信長を豊川悦司さん、豊臣秀吉を岸谷五朗さん、おね(北政所)を大竹しのぶさん、徳川家康を北大路欣也さん、千利休を石坂浩二さん、明智光秀を市村正親さん、光秀の娘・たま(細川ガラシャ)をミムラさんが演じる。また江の最初の夫・佐治一成で平岳大さん、3番目の夫・徳川秀忠で向井理さんが登場する。
第1回「湖国の姫」は、江が生まれるまでの物語。江の母・市が、京への上洛をもくろむ信長の命で浅井家へ嫁ぎ、望まぬ結婚であったものの不思議な魅力を持つ長政(時任三郎さん)と恋に落ち、茶々、初が生まれる。兄・信長と夫・長政の対立に苦悩した市は、長政の妻として生きることを決意するが、織田軍が優勢となり、新たに腹に宿した子と共に死を覚悟する……という物語。茶々の幼少時代を子役の芦田愛菜ちゃんが演じている。第2回は「父の仇」、第3回は「信長の秘密」の予定。
脚本を手がける田渕さんは、母や姉と共に戦国時代の武将の権力闘争の渦中で政略結婚などにほんろうされる江を、快活で自由な性格の女性として描く。江の人生を「(江が)自分らしさを貫きたいと決意しても次々と身に降りかかってくる出来事があり、何も思うままにならない。それでも自分を通して生きていくことを決める。それは人間としてやるべきことをやったなら、天に任せていこうという生き方」と説明し、「個人が頑張って生きていくには限界がある。ならば大きな力に身を委ねる(自己の)大きさを持つ。そういうことを彼女が学んでいくことを描きたい。それは今を生きる方たちにとっても有益な感覚ではないかと思う」と話している。
また、江が信長、秀吉、家康という大河ドラマでも主役級の武将らと直接、話をすることのできる立場の女性の目線から見た戦国武将の姿も見どころで、屋敷陽太郎プロデューサーは「どこかの社長が家庭でテレビを見ているときや、晩酌をしているときはどうなんだろうという、人間の幅の広さが楽しめる」とし、「(武将らが)権力者として駆け上がっていく姿だけではなく、人間として、男としてどうなのかという視点から描く」とアピールしている。
放送は総合テレビで1月9日から毎週日曜午後8時。初回は73分の拡大版。(毎日新聞デジタル)
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2024年11月05日 16:00時点
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