風、薫る:心のわだかまりを、りんに打ち明けた千佳子 視聴者を最もクギヅケにした場面は? 注目度データで第39回を振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のメインビジュアル (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のメインビジュアル (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第39回(5月21日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者のうち画面にクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時5分の72.3%だった。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。

 ◇千佳子のため、りんが主治医の今井にお願い

 第39回は、りん(見上さん)は医局を訪ね、千佳子(仲間由紀恵さん)の主治医・今井(古川雄大さん)に「千佳子の診察は、ご家族の前では行わないよう配慮してほしい」とお願いする。一方の直美(上坂さん)は街に出た際、思わぬところで寛太(藤原季節さん)と再会する。

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 この日の注目度は、序盤と中盤、終盤にそれぞれ1回ずつ、計3回、“山”ができるようなグラフを描いた。真ん中の2回目の“山”がひとまわり大きく、頂上部分が3分間にわたって横ばい状態が続くような独特の形となった。

 ◇ピークはりんと千佳子が診察室へと向かう場面

 そんな真ん中の“山”の頂上は、この日の最高値72.3%を記録した午前8時5分を中心に、午前8時4分(71.4%)~午前8時6分(72.0%)の3分間。70%超えがこの間続いた。

 午前8時4分は千佳子の病室の場面。千佳子が夫の元彦(谷田歩)と話しているところに、りんが入ってくる。「診察のお時間です」。そう告げると、千佳子はいつものように病室で診察が始まるのだろうと思ったのだろう。少し身構えたような雰囲気があった。すると、りんは「今日からはもしよろしければ、診察室での診察にできませんか?」と続ける。元彦は「それは、一体?」とけげんそうだが、千佳子は「構いません、参ります」と即答する。夫の前で診察されることが嫌だった千佳子にとってはほっとする瞬間だったのかもしれない。

 続く午前8時5分はさらに注目度が微増。この日のピークとなった。りんが廊下で待っていると、準備ができた千佳子が出てくる。「どうして今日は診察室に?」と尋ねる千佳子に、りんは「気分転換になればと」とだけ伝える。千佳子はりんの配慮を察したのだろう。「病院内を歩くのも悪くはないわね」。そういうと、りんの先導で診察室へとゆっくり歩き始める。派手な場面ではないが、2人の関係が大きく前進したことを感じさせる場面だ。そんな2人をバーンズ先生(エマ・ハワードさん)がそっと見守っているにもいい。

 最後の午前8時6分は一転、病院外へ場面が変わる。前日の第38回で、街に出た直美は「お前は、夕凪か」といきなり声を掛けてきた男と出会った。男の後をつけ、路地奥の怪しげな場所にやってきた直美は、男が出てくるのを待っていたようだ。そんな直美の肩をつかみ、男が背後から「驚いたな、直美さんでいいんだっけか?」と声を掛けてきた。恐る恐る、直美が男の顔を見ると、直美をだましたことがある寛太(藤原季節)だった。

 第38回のエンディングで寛太の姿を直美が見かけていたが、やはり寛太も直美の存在に気付いていたのだ。直美は、夕凪がひょっとすると自分を捨てた母親かもしれないと思って、男をつけていたことを明かしたようだ。寛太は「調べとくよ。あんたには借りがある」と答えるあたりまでが午前8時6分台だ。

 実は寛太と直美のやりとりは午前8時8分台まで続くが、注目度は午前8時7分に63.7%に急落すると、午前8時8分には60.8%まで落ち込む。

 ◇千佳子が心に抱えていたわだかまりを、りんに吐露

 ちなみに、序盤の“山”の頂点は、りんが千佳子への配慮を今井に願い出る午前8時1分台(68.2%)。終盤の“山”の頂点は午前8時12分台(69.4%)で、午前8時8分台の後半から続く、りんと千佳子の会話が一番盛り上がりを見せたあたりだ。病室ですごろくを始めた2人は次第に打ち解け始め、千佳子は心に抱えていたわだかまりをりんに打ち明ける。「こんな年になっても私……。私、悲しいの。胸がなくなるのが。胸のない私で夫の隣にいるのが」。この後、千佳子は心情を吐露しながら涙する場面へと続くのだが、千佳子が抱えていたものが分かったあたりが、視聴者をクギヅケにしたようだ。(文・佐々本浩材/MANTANWEB)

「風、薫る」人物相関図が大きく様変わり 第7週から病院実習スタート

連続テレビ小説「風、薫る」の人物相関図(C)NHK
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