天外魔境:最新作「JIPANG7」はブラウザーゲームに 2月にもサービス開始

「天外魔境 JIPANG7」のプレス向け説明会に登場したプロデューサーの西健一さん(右)とディレクターの澤紫臣さん
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「天外魔境 JIPANG7」のプレス向け説明会に登場したプロデューサーの西健一さん(右)とディレクターの澤紫臣さん

 シリーズ累計200万本以上を販売している人気RPG「天外魔境」のPC向け新作「天外魔境 JIPANG7(ジパング・セブン)」のプレス向け説明会が18日、レッド・エンタテインメントで開かれ、プロデューサーの西健一さんと、ディレクターの澤紫臣さんが登場。ブラウザーゲームになることなど新作のさまざまなシステムについて解説した。

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 「天外魔境」は、架空の日本「ジパング」を舞台にした和風のRPG。第1作「ZIRIA」は89年にPCエンジンでCD-ROM2初のゲームソフトとして発売され、音楽にアーティストの坂本龍一さんを起用して話題となった。92年に発売された第2作「2 卍MARU」は久石譲さんが音楽を担当し、シリーズ最大のヒットを記録。05年には、3部作の完結編「3 NAMIDA」がPS2で発売されており、「JIPANG7」はそれ以来約6年ぶりの新作となる。

 「JIPANG7」は、シリーズ初のPC向けブラウザーゲームで、第2作「2 卍MARU」の1000年前のジパングが舞台。復活した「ヨミ」に導かれ、人々に対して侵攻を開始した「根の一族」は、圧倒的な暴力で人々の命を奪うだけでなく、人々の血を吸うことで巨大化し、ヨミの糧となる魂を送り届ける「暗黒ラン」を各地で育て始めた。これに対して、ヨミと対をなす存在「マリ」によって生み出された火の一族らが各地で立ち上がり、根の一族との戦いに身を投じる……というストーリー。なお、音楽は「天外魔境 風雲カブキ伝」などを手がけた田中公平さんが担当している。

 プレーヤーは「あばら家」を拠点に、さまざまなものが植えられる「火田」で育てたアイテムを合成して作りだした「絵札」を駆使したカードバトルでモンスターを討伐しながら成長。さまざまなクエストをクリアしていくことで根の一族の野望を打ち砕くのが目的だ。フラッシュベースで開発されたブラウザーゲームのため、ウィンドウズだけでなく、マッキントッシュでもプレーすることが可能。動画配信会社「アルケミア」(東京都渋谷区)のゲームポータルサイト「GameComplex」などで展開、同社のゲーム市場初参入タイトルで、基本料無料のアイテム課金制を予定している。

 澤ディレクターは、私物のPCエンジンCD-ROM2を持参し、シリーズにかける思いの強さをアピール。「長い歴史があって常にエポックメーキングな作品を送り出してきたシリーズだけにプレッシャーがあります」とコメント。「このゲームがいろんなことを楽しむベースになれば」と意気込みを語った。「moon」「ちびロボ!」など個性的な家庭用ゲームを数多く送り出してきた西プロデューサーは、「コンシューマー(家庭用ゲーム)っぽさをどう持ち込むか考えています。ブラウザーゲームは数値とにらめっこになることも多いが、そこに触った感じが伝わるようにしていきたい」と抱負を述べた。

 「JIPANG7」は、1月31日から参加者を限定したクローズβテストを実施し、早ければ2月にも正式サービスに移行する予定。(毎日新聞デジタル)

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