MD松尾のヒット解析:「逆転検事2」断トツ PSP「新米ハンターズパック」は完売必至

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが1月31日~2月6日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 人気アドベンチャーの最新作「逆転検事2」(DS、カプコン)が断トツでした。スピンオフ作品の第2弾ということもあり、サウンドトラックCDなどが付いた限定版の人気が目立ちました。2位は劇場版アニメも近々公開される「マクロストライアングルフロンティア」(PSP、バンダイナムコゲームス)。PSP版のシリーズ3作目とあってこちらも固定ファン中心の動きとなったようです。3位は「白騎士物語 エピソードポータブル ドグマ・ウォーズ」(PSP、SCE)でしたが、予想をはるかに上回る売れ行き。PSPの正統派RPGが最近少なかったという周辺状況も売り上げに貢献したとみています。

 ◇今週の動き

 人気武将が大活躍するアクションゲームの最新作「戦国無双3 Z」(PS3、コーエーテクモゲームス)がトップと予想。予約も好調で、PS3では久々の万人受けするアクションゲームということも加味すれば、大化けもあるでしょう。2位も人気シリーズの「テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3」(PSP、バンダイナムコゲームス)。熱心な固定ファンが多いこともあり、予約数ではトップの「戦国無双3 Z」を上回っています。3位は「逆転検事2」でしょうか。また、10日にはPSP本体と人気ゲーム「モンスターハンターポータブル 3rd」(カプコン)がセットになった「新米ハンターズパック」も限定発売。「ブラック/レッド」「ホワイト/ブルー」と人気色の再販ということもあって、あっという間に完売するでしょうね。

 ◇ランキングは次の通り(1月31日~2月6日・TSUTAYA調べ)

1位 逆転検事2(DS)

2位 マクロストライアングルフロンティア(PSP)

3位 白騎士物語 エピソードポータブル ドグマ・ウォーズ(PSP)

4位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

5位 喧嘩番長5(PSP)

6位 ラストストーリー(Wii)

7位 戦場のヴァルキュリア3(PSP)

8位 ドラゴンボール改 アルティメット武闘伝(DS)

9位 ドラゴンエイジ:オリジンズ(PS3)

10位 キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナルミックス(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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