MD松尾のヒット解析:「3DS」ついに発売! ソフトトップはPSPの「ファンタシースター」

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが14~20日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 トップ3をPS3タイトルが独占。話題のアクションアドベンチャー「キャサリン」(PS3・Xbox360、アトラス)のPS3版が予想通りトップでした。TSUTAYA限定の着ボイスが特典で付いたこともあってか想定以上の売れ行きで、特に発売日周辺に売り上げが集中した印象。思ったよりコアユーザーが多かったようです。2位の「戦国無双3 Z」に続く3位は、こちらも予想通り人気格闘ゲームの新作「マーヴルvs.カプコン3」(PS3・Xbox360、カプコン)のPS3版。予想以上の伸びで、格闘ゲーム復活の兆しを感じますね。なお、「キャサリン」「マーヴルvs.カプコン3」ともにXbox360版もトップ10に入る好調ぶりでした。

 ◇今週の動き

 今週は何といっても任天堂の新型携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」です。7年ぶりの携帯ゲーム機の新型で、なおかつ史上最も普及したゲーム機となった「ニンテンドーDS」の後継機ということもあって、多くの関係者が期待しています。同時発売ソフトの予約の人気は「レイトン教授と奇跡の仮面」(レベルファイブ)、「ニンテンドッグスプラスキャッツ(3バージョン計)」(任天堂)、「スーパーストリートファイター4 3Dエディション」(カプコン)の順番で、本体に対する予約比率は約3割といったところ。とりあえず品薄の本体を確保してから、店頭でソフトを選ぶというお客さんやしばらくはDSのソフトで遊ぶというお客さんも多いのかもしれませんね。

 ただし、ソフトのランキングのトップはPSPタイトルの「ファンタシースターポータブル2インフィニティ」(セガ)です。大ヒット作「モンスターハンターポータブル3rd」から約2カ月が経過してちょうど一段落といういいタイミングでの発売で、かなり遊びこめる体験版も人気を集めているとのこと。コラボ企画も盛りだくさんで期待できそうです。2位の「SDガンダム ジージェネレーション ワールド」(PSP、バンダイナムコゲームス)の倍近い売り上げを記録しそう。3位には「レイトン教授と奇跡の仮面」が食い込むと予想しています。

 ◇ランキングは次の通り(14~20日・TSUTAYA調べ)

1位 キャサリン(PS3)

2位 戦国無双3 Z(PS3)

3位 マーヴルvs.カプコン3(PS3)

4位 テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3(PSP)

5位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

6位 トゥーワールド2(PS3)

7位 逆転検事2(DS)

8位 キャサリン(Xbox360)

9位 戦国無双3猛将伝(Wii)

10位 マーヴルvs.カプコン3(Xbox360)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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