ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、ネット掲示板から生まれた話題のファンタジー「まおゆう魔王勇者」(橙乃ままれ著、Toi8画)です。エンターブレインホビー書籍部の橋井達介さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
敵対するはずの魔王と勇者が、ともに手をたずさえて暗黒の世界に、希望の火をともす物語です。舞台となるのは、中世風のファンタジー世界です。そこに魔王と勇者によって経済、政治、宗教など、どんどん新しい風が吹き込まれていきます。教科書に載っていたことやニュースで見たことが、ファンタジーの世界をどのように変えていくのかを楽しんでください。個人的には登場人物たちが繰り返していく、ジョブチェンジとクラスチェンジに注目してみてほしいです。
−−作品が生まれたきっかけは?
作品が生まれたきっかけは、某巨大掲示板の片隅で“魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「だが断る」”というスレッドが立てられ、続きが書かれることなくそのまま放置、そこに橙乃ままれ先生が続きを投下したというものです。
書籍化のきっかけは、一言でいうと「ITってすごいなぁ」です。ツイッターでまおゆうの評判を目にしたゲームデザイナーの桝田省治先生が実際に読み、感想をつぶやいたことで、ままれ先生との交流が生まれ、一気に書籍化に至りました。この経緯は1巻の桝田先生の解説にも書かれていますので、ぜひご確認ください。
−−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょうか。
作者の橙乃ままれ先生は、書くことが好きでたまらないという、素晴らしい著者です。以前聞いたところでは、創作活動のストレスは、別のテキストを書くことで発散しているとおっしゃっていました。書き上げるスピードも速いのですが、これはTRPGのオンラインセッションで腕を磨いたそうです。イラストのtoi8先生は「惑星さんぽ」などで活躍されているイラストレーターさんです。場面の切り取り方や、圧倒的な描写力があり、一個人としても大好きな作家さんです。「まおゆう」書籍化のコンセプトの一つでもある「10年後も色あせない」を象徴するイラストだと思います。
−−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。
掲示板で発表されたものと、書籍版とを比べると、いろいろと手が入っています。その一つに文章の加筆や修正があります。これは画面で見たときと、紙面で見たときの情報量や、読みやすさの部分などを、著者の橙乃先生が考慮して行なっているのです。その、まだ誰も読んでいない「まおゆう」を一番に読める栄誉をいただきました。ただ同時に、整合性の確認のために何度もいろいろな個所を確認する苦労もついてくるのですが。また、面白い作品特有の「校正のために確認しているはずが、いつの間にか読み込んでしまう」罠にも何度かとらわれました。とにもかくにも、これだけの作品にかかわれたということは、編集者冥利に尽きると思います。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
「まおゆう魔王勇者」は全5巻で完結予定です。次の3巻は近日発売予定ですのでもう少しお待ちください。また、3月からは橙乃ままれ先生の新作シリーズ「ログ・ホライズン」が開幕いたします。さらに、2月28日には監修の桝田省治先生の新作「透明猫と年上の妹<3LDK-RPG>」が発売されます。どちらも、「まおゆう」と同じぐらい面白い作品ですのでぜひお読みください。
エンターブレインホビー書籍部 橋井達介
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