チュート徳井:金髪リーゼントで撮影 100台の族車と100人の不良に「たぶん勝てない」 「莫逆家族」

千葉県内で公開された金髪リーゼントの徳井義実さん(前列中央)らが出演する映画「莫逆家族」の撮影現場
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千葉県内で公開された金髪リーゼントの徳井義実さん(前列中央)らが出演する映画「莫逆家族」の撮影現場

 お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実さん(35)が、金髪リーゼントで暴走族の総長役に挑み話題を呼んでいる映画「莫逆家族~バクギャクファミーリア」(熊切和嘉監督)の撮影現場が26日、千葉県内で初公開された。100台以上の族車と100人以上の不良たちが集まる深夜の集会場という場面の撮影現場で、徳井さんのほか、北村一輝さん、阿部サダヲさん、玉山鉄二さん、大森南朋さんらがリーゼントで特攻服姿に身を包んだバリバリのヤンキー姿を初披露した。

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 「莫逆家族」は、田中宏さんが99~04年に「週刊ヤングマガジン」(講談社)に連載したマンガで、コミックスは全11巻発売されている。かつて17歳で関東一の暴走族「神叉」の総会長を襲名してトップに立っていた男・火野鉄(徳井さん)は、家族を養うために建設作業員として働く日々を過ごしていたが、理不尽な事件が横行する現代社会の中で、ただ黙って働く毎日についにキレる。そして仲間たちと自らを「家族」と名乗り、自分たちのルールで生きていこうとする……。反抗期真っただ中の鉄の息子・周平(林遣都さん)は、鉄に反発心を抱きながらも、徐々に見る目が変わっていく……というストーリー。

 撮影はけんかシーンが満載で、徳井さんは「撮影は順調にけんかに明け暮れています。主演ではあるのですが“すごい役者達”に囲まれてついていくだけで楽しいです」とコメント。“ケンカ最強”の総長を演じる徳井さんは、アクションシーンの撮影で阿部さんに強烈な頭突きをかまし、大森さんを殴り倒し、大勢の不良にたった1人で立ち向かうなど普段バラエティー番組で見せたことのない、“キレッぷり”を見せつけた。

 また、役作りのために金髪リーゼントにしたことについて「1カ月経ってやっと慣れてきました。最初は違和感まみれで……。その間に出演した番組なんかでもすごく違和感がありました。でもこの扮装で“族車”に乗ったのは気持ちよかった。なんかしっくりきました」と心境を話した。

 公開された撮影は、複数の暴走族が集まる集会場で、徳井さんが演じる火野鉄が仲間たちと初めて出会うシーン。“30代の元不良・火野鉄の伝説的な過去”を表す一場面だった。現場にはそり込みの入ったリーゼントやパンチパーマ、角刈りに、ししゅう入りの特攻服で決め込んだ本物の暴走族と見間違うほどの男たちが100人以上と、直管マフラーに改造した地鳴りのような爆音を響かせる族車が100台以上集められ、徳井さんは「今日の撮影も元不良の方がエキストラで……、闘ったら自分は多分勝てないと思う。なにしろ根性が違いますよ」と少々ビビっている様子。映画については「一言でいうと“我士掴美(わしづかみ)”=美しいモノを皆でつかむ=青春。観てもらうお客さんを“我士掴美”にしたいですね」と、公開に向けて意気込みを語った。映画は11月に全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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