マラソンとヨットで地球一周に挑戦した「アースマラソン」を完走した間寛平さんが3日、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された第50回「ジャパン インターナショナル ボートショー2011」でトークショーを開いた。寛平さんとともに太平洋と大西洋をヨットで横断した比企啓之さんも登場し、寛平さんは「2人で頑張りましたね。よう連れてってくれた」と比企さんをねぎらった。比企さんが「本当は日本海のベストシーズンは5月なのに、太平洋をベストシーズンで迎えるために冬に出発した。本当はやってはだめな時期」と明かすと、寛平さんは「知らんものの強みです」と胸を張って、会場を笑わせていた。
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寛平さんにヨットのノウハウを教えた比企さんは「一瞬で風が吹いている方向が分からないと動けないので、あえて海の上でレクチャーしたんです。でも寛平さんは出航から1週間、船酔いでふにゃふにゃだったので、航海の途中からヨットのいろはを教えました」と振り返った。比企さんは「今だから言いますけれど、練習の時は海を経験したら、『アースマラソンやめる』って言うと思ったんで、経験させなかった」と明かし、寛平さんは「ええかげんにせえよ。経験くらいさせとけ。分からんまま行ってどえらいことになった……」と突っ込んでいた。
イベントでは、日本セーリング連盟から寛平さんにJSAF功労賞が贈られ、「功労賞、もらいました~!」と喜び、「太平洋、ちょっといっぺん行ってみてください。広いってもんじゃないよ! ヨットはこれからはちょっとやってきたい。一緒にヨットマンになっていきましょう!」と呼びかけていた。
「ジャパン インターナショナル ボートショー」は、1961年から開催している日本で唯一の国際ボートショー。モーターボートやヨット、水上オートバイ、カヌーなど、さまざまなタイプの船や装備品、マリンレジャーに関する情報が一堂に集まる。メーン会場のパシフィコ横浜には109隻、屋外展示会場には10隻のボートやヨットなどが展示され、合計169社・団体が出展する。イベントは3~6日の4日間開催。開場時間は午前10時~午後5時、一般入場料は1000円。4日間で約4万5000人の来場を見込んでいる。(毎日新聞デジタル)