2人の男の子を育てながら、自らのファッションブランドを設立し、製品作りから通販サイトの運営まで手掛けるダルビッシュ紗栄子さん。東京にいるときは仕事、宮崎の自宅に戻ったときは子どもと一緒に過ごし、いろんな場所に出かけるようにしているという。「子どもといるときは子どものことしか考えないようにしています。週1回は必ず、どこかに連れて行きますね。田舎で育てているからこそ自然に触れ合わせてあげたいなと思っています」と家族と過ごす休日も満喫している。そんな紗栄子さんに子どもとの過ごし方や生き方について聞いた。(細田尚子/毎日新聞デジタル)
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「休みの日はブドウ狩りやイチゴ狩りに行ったり。この間はポニーに乗って乗馬体験もしました。野菜が好きなので、直売所に行って、(収穫の体験で)土に触らせてもらったりしました。神社にお参りに行ったり、お花を見に行ったりもしています」と、なるべく外出し、子どもにさまざまな体験をさせてあげたいと考えている。幼い子どもと外出するのは、荷物も多く、外出先でぐずったりするなど何かと手がかかるが、「1人で2人の子を連れて行くのは大変ですけど、一緒に動いてくれる私の両親や兄夫婦、お友だちとか支えてくれる人がいるので、そういう人たちの力を借りながら子育てしています」と心強い“応援団”も子育てには欠かせない力になっている。
両親からは「ちゃんとあいさつをしなさいとか、人に感謝しなさいとか。当たり前のことを教えてもらった気がします」といい、そのことは子どもにも伝えている。「あいさつはきちんと、悪いことをしたらちゃんと謝ると教えています。悪いことをしたときはその子の手を握って目をちゃんと見て、伝わるまでずっと話します。ごめんなさいやありがとう、ごちそうさまでしたなど、できないときはちゃんと(できるようになるまで)伝えていくし、外に連れ出すことで人と触れ合って、自然と学んでいるようです」とさまざまな体験で人との触れ合いも大切だと考えている。
また、子ども同士で遊ぶ時間も大切だと考え、もうすぐ3歳になる長男は幼稚園に通わせている。「先生が外国人で英語で会話する幼稚園なので、最初に話した言葉も英語だったんですよ。私も勉強しないと、子どもが何を話しているか分からなくなってしまうので、BeeKIDSの子ども向け英語番組などで勉強しています」と、携帯電話放送局「BeeTV」の子ども向けチャンネル「BeeKIDS」のPRプロデューサーとして番組をアピールした。
仕事は「ないと生きていけないということはないですけど、あると前向きに生きられるし、頑張っている姿を子どもにも見せられるということはありますね。この間も雑誌とかを見て、幼稚園の同級生の女の子たちが興味を持って私にワーッと寄ってきてくれて、それを見て子どもも(誇らしくて)うれしかったみたいです」という。一方で子どもの存在は「宝物です。本当に私のところに来てくれてありがとうと思うし、子どもから与えてもらったことがとてもたくさんあるので、感謝しています」と目を細める。
最後に女性が50、60代になっても輝き続けられる秘訣(ひけつ)を、「幸せと思える瞬間をたくさん作ることだと思います。私もいっぱいあります。一回もなかったという日はないですね。子どもが(自分のところに)来てくれてからは小さいことでも幸せを感じられるようになったので、この3年間は幸せな瞬間がたくさんありすぎるくらいです」と笑顔で語った。
<プロフィル>
1986年11月16日生まれ、宮崎市出身。O型。03年、「日テレジェニック2003」に最年少で選ばれる。同時期に雑誌「週刊ヤングジャンプ」の「全国女子高生制服コレクション」でグランプリを獲得。バラエティー番組「学校へ行こう!」(TBS系)に03~05年にレギュラー出演して知名度を高め、女優としても05年に連続ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)に出演しブレークして、本格的に女優活動を開始する。07年8月、プロ野球日本ハムのダルビッシュ有投手との結婚を宣言し同年11月、ダルビッシュ投手と結婚。08年3月に第1子(長男)誕生。08年9月末にタレント活動を休止し、08年12月に発売したエッセー「Saeko」で今後はアパレル関係の仕事を行うことを表明した。10年2月、第2子(次男)誕生。10年11月に「BeeTV」の子ども向けチャンネル「BeeKIDS」のPRプロデューサーに就任。