フジテレビ:4月改編率10%減の8.9% 既存番組の“番組内改編”を目指す

 フジテレビの4月の番組改編率が全日8.9%であることが明らかになった。10年4月の改編では、全日19.2%だったが、今回は小幅にとどまった。現王園佳正編成部長は「改編率は去年より低くても、気持ちとしては今年春の方が改編率が高いという気持ちで臨んでいる。既存の番組についても企画の中身や番組の改造、改編を積極的にやっていく。“番組内改編”を行う」と話した。

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 同局は「もっと愛されるテレビへ!」を目標に、週末のバラエティー番組に注力した。午後7~10時のゴールデンは21.8%、同7~11時のプライムは24.0%の改編率で、昨年4月と比べて数%の小幅な変動にとどまっている。

 新番組として、お笑いコンビ「ダウンタウン」が14年ぶりに日曜8時に登場する「爆笑! 大日本アカン警察」のほか、土曜7時に深夜からゴールデンに進出する「潜入! リアルスコープ」を投入。土曜午後11時10分からは若手芸人が出演する「ピカルの定理」を放送。火曜午後11時にはお笑いコンビ「雨上がり決死隊」がMCを務める「その顔が見てみたい」を放送する。また日曜午前9時からは島袋光年さんの550万部を超える人気マンガをアニメ化した「トリコ」を放送する。

 既存の番組では、土曜午後7時の「熱血! 平成教育学院」について、タイトルと出演者のほか、番組の演出などを変更することが明らかになり、現王園部長は「全く新しい番組に生まれ変わる準備をしている」とコメント。長寿番組の「笑っていいとも!」についてもマンネリ化による視聴率の低下の可能性を認め、「企画の内容をもう一度考え直して、新企画を考え、構成も検討し直してパワーアップする計画をしている」と明かした。(毎日新聞デジタル)

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