ケルティック・ウーマン:映画「プリンセス トヨトミ」エンディングに起用

映画「プリンセス トヨトミ」のエンディングテーマを歌う「ケルティック・ウーマン」(上)と映画のメーンカット (C)2011 フジテレビジョン 関西テレビ 東宝
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映画「プリンセス トヨトミ」のエンディングテーマを歌う「ケルティック・ウーマン」(上)と映画のメーンカット (C)2011 フジテレビジョン 関西テレビ 東宝

 「鴨川ホルモー」(06年)などで知られる万城目学(まきめ・まなぶ)さんのベストセラー小説を原作に製作中の映画「プリンセス トヨトミ」(鈴木雅之監督)のエンディングテーマに、アイルランドの4人組女性グループ「ケルティック・ウーマン」が歌う「Princess Toyotomi~永遠の絆(きずな)」が起用されることが明らかになった。

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 原作は09年3月に発表された小説。国家予算が正しく使われているかを調査する会計検査院の精鋭3人が、大坂夏の陣で断絶したはずの豊臣家の末裔(まつえい)が生きていたという400年間守られてきた秘密を知ってしまい、大阪が「大阪国」として独立しているという秘密を知った会計検査官と、秘密を守り続けてきた大阪国の攻防に発展、大阪の全機能が停止する……という物語。堤真一さんが主演し、共演に綾瀬はるかさん、岡田将生さん、中井貴一さんという豪華な顔ぶれのキャストがそろった。

 「ケルティック・ウーマン」は、リサ・ケリーさん(ボーカル)、クロエさん(ボーカル)、マレードさん(バイオリン)、リサ・ラムさん(ボーカル)の4人組。05年のデビュー以来、全世界で350万枚以上のアルバムを売り上げ、これまでコンサートに累計で100万人以上を動員。アイルランドの伝統曲だけでなく、ポップスやクラシックの曲にもケルトのエッセンスを加えて新たによみがえらせる音楽性が特徴で、透き通った歌声と感情豊かなバイオリン(フィドル)の演奏を聴かせる。映画のために歌うのは今回が初めてで、映画のイメージを聞いて共感したメンバーたちは「エンディングテーマを歌ってほしい」という日本からのオファーを快諾。映画製作チームとともに一から楽曲を制作した。映画音楽を担当している佐橋俊彦さんが作曲、映画製作チームが作詞した曲を、アイルランドのダブリンで録音。メロディーも歌詞も映画の内容に沿った曲「Princess Toyotomi~永遠の絆(きずな)」が誕生した。

 今回のコラボレーションについてクロエさんは「ケルティック・ウーマンとして映画音楽に携わるのはこれが初めてのことなので、とてもワクワクしています。はじめてこの曲を聴いたときからスタジオで録音するまで、すべてが初めての経験だったので、何もかもが新鮮でドキドキしました。映画館でエンドロールを見ながら自分の歌声が流れてくるのが昔からの夢だったんです」と話している。映画の舞台となった大阪について、マレードさんは「大阪は本当に美しく、歴史のある街でした。街全体から長い歴史を持つ文化が感じられ、まさに街を作り上げている要素の一つなのだと感じました。ですから、そのような大阪が舞台になっているというのは素晴らしいことだと思います。実際、それが音楽にも表れていると思います」とコメントしている。

 土屋健プロデューサーは「映画『プリンセス トヨトミ』で描かれている400年続く壮大な歴史を背景にした世界観を包むエンディングを、美しい女性ボーカルで包みたいというイメージがありました。ケルティック・ウーマンのアイルランド古城で行った野外ライヴDVDを見たときに、彼女たちの楽曲の世界観と今回映画の音楽を担当する佐橋さんの世界観、さらに彼女たちの母国への思いと、この映画のテーマとなる“人々の歴史”に相通ずるもの感じ、この映画のエンディングテーマをお願いしました。そして届いたケルティック・ウーマンの歌声はイメージ通りの素晴らしいものでした」と起用が実現できたことを喜んでいる。映画は5月28日から全国東宝系で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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