永作博美:「希望につながる映画」 「八日目の蝉」裏話を披露

「第3回 三池崇史監督presents 大人だけの空間」のゲストで登場した永作博美さん
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「第3回 三池崇史監督presents 大人だけの空間」のゲストで登場した永作博美さん

 女優の永作博美さんが7日、ビルボードライブ東京(東京都港区)で行われたイベント「第3回 三池崇史監督presents 大人だけの空間」にゲストとして登場した。イベントで上映された29日公開の映画「八日目の蝉」(成島出監督)に出演した永作さんは成島監督について何度も撮り直しを求められたことを明かし「自分の目指すところに達しないと嫌な監督。原作を読んで『これを希望につながる映画にしたい』と強く思ったみたいで、それを断固貫いたと思います」と裏話を披露。イベントを主宰した三池監督も「どちらかというとうまく生きていけない人たちを淡々と描いている。今あえてこういう作品を上映する意義がある」と絶賛した。

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 「三池崇史監督presents 大人だけの空間」は、三池監督とゲストが観客と一緒にお酒とたばこ、軽食などを楽しみながらトークショーを楽しんだ後、映画を見るという満20歳以上、喫煙者限定の特別試写会。第1回は三池監督の「十三人の刺客」、第2回は園子温監督の「冷たい熱帯魚」を上映した。

 イベントでは、同映画をこれから見る観客を前に、永作さんが三池監督に映画の気になるシーンを聞いたり、三池監督が気になる演出やクライマックスについて詳しく語るなど、ネタバレすれすれのトークを繰り広げ、永作さんは「内容はネガティブな印象を受けるかもしれないんですけれど、きっと見ていただいたら、なんか頑張ろうと思ってくれるんじゃないかなと想像しています」と話した。三池監督も「泣くことって苦しいことなんだけれど悪いことじゃないんだな。泣くような状況になって泣いたことで初めて見えてくるものもある、泣くことが怖くなくなればもう少し強く生きられる。男の人には衝撃作です。楽しんで見てください」と作品をPRした。

 「八日目の蝉」は、直木賞作家・角田光代さんの初の長編サスペンスが原作。10年にNHKでドラマ化されている。不実な男を愛し、母となることがかなわなかった希和子(永作さん)に誘拐され、4歳まで愛情いっぱいに育てられた恵理菜(井上真央さん)が、大学生になり、実の両親の元に戻っても普通の生活は望めず、心を閉ざしていた。ある日、恵理菜は妊娠したことに気づくが、相手は家庭を持つ男だった。過去と向き合うため、かつて母と慕った希和子が暮らす小豆島に向かった恵理菜が、そこで知った衝撃の真実とは……というストーリー。映画の主題歌は、音楽活動を休止していた歌手の中島美嘉さんが活動再開後最初に発売する新曲「Dear」。映画は29日から全国で公開される。(毎日新聞デジタル)

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