泉谷しげる:「放射能は伝染病じゃねえ」アキバからトークと“生歌”でエール

東日本大震災支援イベントに登場した泉谷しげるさん=東京都千代田区の秋葉原UDXで2011年4月17日撮影
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東日本大震災支援イベントに登場した泉谷しげるさん=東京都千代田区の秋葉原UDXで2011年4月17日撮影

 歌手の泉谷しげるさんが17日、約1カ月ぶりに歩行者天国が再開された東京・秋葉原の秋葉原UDXで東日本大震災支援イベント「アキバのチカラを結集! 泉谷しげるトーク&ライブ 日本を救え!」を開催した。震災に関するトークでは、「放射能がうつる」などと福島県民が差別を受けたという問題について「情けない。放射能は伝染病じゃねえんだからよお!」と怒りのコメントを発し、おなじみの毒舌で東京電力や政府などの批判も連発して会場を盛り上げた。

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 泉谷さんは嘉門達夫さん、中村中さんとともに登場。震災に関するトークのほか、故・忌野清志郎さんが歌った反原発ソング「サマータイム・ブルース」などを披露。イベント中には、宮城県石巻市のコミュニティーFMの放送に生出演し、ギターをかき鳴らしながら「春夏秋冬」を歌い上げ、被災地へ“生歌”でエールを送った。

 泉谷さんらの生歌に、現地のパーソナリティーは「みなさんの温かい気持ちがいっぱい届きました。これから長い長い時間がかかると思います。でも、前を向いて行こうと思います。今だけでなく、これからを見ていてください!」と力強くコメント。会場からは盛大な拍手が沸き起こった。

 イベントには、漫画家の浦沢直樹さん、矢野きよ実さんも出演。浦沢さんはギターを手に泉谷さんらとのセッションも繰り広げた。ほかにも多数のアイドルユニットなどが出演し、会場には人気メイドカフェの出張店舗も登場。アイドルやアニメなどのグッズの販売も行われ、多数のコスプレーヤーたちが募金を呼びかけるなど、秋葉原ならではのイベントとなった。会場地下の駐車場には、泉谷さんが制作を手がけたものを含む“痛車”約20台も展示された。この日の収益の一部は、集まった募金とともに被災地に届けられる予定。

 泉谷さんは「(風評被害を受けている地域の野菜などの)物産展もやりたいし、被災地は車とかなくなってるからバス1台渡しちゃおうかなあと思ってよお」と計画中の支援策についても語り、「このまま福島まで行こうじゃねえか。石巻まで行こうじゃねえか」と熱い思いを披露した。(毎日新聞デジタル)

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