アキバ中古ゲーム市況：全体的に低調　PSN問題も影響か

　東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、20～26日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

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　全体的には小動きの展開に終始しました。ブルートゥースのキーボードが付くことで期待された「バトル＆ゲット ポケモンタイピングDS」（DS、ポケモン）も思ったほどではなく、「オトメディウスX」（Xbox360、KONAMI）、「クラナド」（PS3、プロトタイプ）など店舗別オリジナル特典が付いたタイトルもあまり目立ちませんでした。また、PSネットワークの障害は、「ソーコム4」（PS3、SCE）など、ネット対戦が主流のゲームの売り上げに悪影響を及ぼしているようです。PSPソフトのダウンロード販売もできない状態で、業界全体にとって非常に厳しい状況です。

　中古市場は今週もPSPタイトルが主流の展開。首位の「モンスターハンターポータブル 3rd」（カプコン）をはじめ、順位を上げた「第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇」（バンダイナムコゲームス）など、おなじみの作品が並んでいます。

　今週の注目はネットでも話題の「エルシャダイ」（PS3・Xbox360、イグニッション・エンターテインメント）ですが、思ったより女性ファンが多い印象です。女性は中古ソフトを余り求めない傾向があるため男性層の伸びがないと中古市場は厳しいかもしれません。一番売れるのは話題の新規タイトル「最後の約束の物語」（PSP、イメージエポック）か。店舗別オリジナル特典も用意されているため、中古市場もにぎわいそう。人気美少女ゲームの続編「乙女はお姉さまに恋してるポータブル～2人のエルダー～」（PSP、アルケミスト）も期待。PSPの美少女ゲームは意外とよく売れていますし、限定版が高値で取引されることもしばしばです。

　「トレーダー」では4月28日～5月1日まで、恒例のセール「鬼特価」を実施します。980円以上の中古ゲーム、DVD、ブルーレイディスクが2本で500円引き、4本で1500円引き、6本では2500円引き、さらに、7本目以降は1本につき500円引きです。また、5月3～5日は中古全商品を5％割引します。ゴールデンウイークのこの機会にぜひ利用してみてくださいね。

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。