劇場「ルミネtheよしもと」(東京都新宿区)は9日、10周年を記念して東日本大震災の復興のためのチャリティー企画を行うことを同劇場のワンコインライブ「村上ショージ独演会」内で発表した。村上さんは自身の独演会を月1回チャリティースペシャルバージョンとして公演し、入場料の500円を義援金として寄付すると話し、「直談判じゃないと大物が来ないから、僕が交渉します。(明石家)さんまさん呼ぶ!」と宣言し、会場を盛り上げた。
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チャリティー企画の第1弾は、村上さんとゲストがノーギャラで出演するチャリティー公演を行うほか、同劇場のマスコットキャラクター「ルミにゃん」のぬいぐるみマスコットストラップを発売し、その収益金の一部を寄付。また、同劇場の10周年記念写真展を開催し、1枚200円で写真を販売、その収益金も寄付する。村上さんはノーギャラでの出演について「そうは言っても今(ギャラが)3000円で、税金引いて2700円しかもらっていない。もらってるかもらっていないか分からないので、『別にいいか』ということで、すべて被災地にお届けします」と冗談めかしながらチャリティーについての企画を明かし、会場の笑いを誘っていた。
イベントには、「M-1グランプリ」で優勝したお笑いコンビ「笑い飯」や「NON STYLE」のほか、水戸市出身のピン芸人・佐久間一行さん、福島県本宮市出身の三瓶さん、宮城県石巻市出身の「POISON GIRL BAND」阿部智則さんら被災地出身の芸人がゲストとして駆けつけた。佐久間さんは「僕も震災の影響を受けた。ネタの全国ツアーで元気を届けたい」と話した。「NON STYLE」の井上裕介さんは「スケジュールが合えば、本当に500円で見られない大物ゲストが来るかも。町中でワンコインを寄付する気持ちで、笑いを見に来てもらえれば」と話した。
会場に集まった約150人の観客が見つめる中、村上さんは「被害者の皆さんにお笑いでは何もできないけれどちょっとでも協力できれば。日本中に笑いを振りまいていく企画をこれからやっていこうと思う」とチャリティー公演への思いを語った。公演は12年3月まで行う予定で、次回は6月22日に開催(ゲストは未定)。(毎日新聞デジタル)