胃がんのため亡くなった俳優の児玉清(本名・北川清)さん(享年77)の葬儀と告別式が21日、東京・護国寺の桂昌殿で行われ、参列した女優の草刈民代さんは「お見舞いに行けばよかったと後悔しています。遠慮してしまっていた。もう一度お目にかかりたかった」と悔やんだ。
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草刈さんはNHK大河ドラマ「龍馬伝」で児玉さんと夫婦を演じた。また児玉さんが09年から出演していたミニ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ)に5月7日放送分から出演している。草刈さんは同番組への出演について「児玉さんの体の具合がよくなくて急きょ代わりに出演することになった」と明かし、「(番組の)いろいろなお話をうかがいたいと思っていた。児玉さんのちゃんと日本語を伝えるというコンセプトを、意志を持ってやっていきたい」と話した。
4年前、児玉さんとドラマで共演し、それ以前から児玉さんのファンだったという歌手の瀬川瑛子さんは「突然だったのでびっくりしました。ご一緒できてありがとうございました(と伝えた)。(児玉さんは自分に)優しく接してくださった」と涙を見せた。
芸能人では、ほかに女優の矢田亜希子さん、お笑いコンビ「博多華丸大吉」らが訪れた。
児玉さんは1934年、東京都生まれ。58年、学習院大卒業後、東宝ニューフェースとしてデビュー。映画「悪い奴ほどよく眠る」(60年)、「別れて生きるときも」(61年)や「戦場にながれる歌」(65年)に出演。テレビドラマ「ありがとう」(TBS系)などホームドラマで人気となった。75年から「パネルクイズ アタック25」(ABC系)の司会者を務めていたが、今年2月下旬に体調不良を訴え、都内の病院で胃がんが発見され、3月から入院しており、5月16日午後0時28分、死去した。(毎日新聞デジタル)