ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「お金」がもたらす欲望と戦いをドラマチックに描いた「C」です。竜の子プロダクション制作部の溝渕康人さんに作品の魅力を語ってもらいました。
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−−作品の概要と魅力は?
ごく平凡で地味な大学生の公麿が突然現れた真坂木という男に導かれ、金融街というもう一つの世界にも行くことになります。そこでは、自分の将来を担保とした資産を元にアントレプレナーとなって、定期的にディール(バトル)を行わなければならない。さまざまな出会いやディールを通して、パートナーであるアセットの真朱とともに成長していく物語です。
リアルな現実世界とビジュアルも斬新な異世界・金融街、そこで繰り広げられるバトル、個性豊かなキャラクターとさまざまなデザインのアセットたち……。「モノノ怪」「空中ブランコ」などの中村健治監督作品ならではの映像に加え、今回のテーマは「お金」と「未来」です。
主人公・公麿が、金融街を通じてさまざまな考えの人と出会い、影響され、悩み、そして選択を迫られていきます。公麿はどんな答えを出すのか……。答えが簡単には出ないテーマを、作り手の我々も主人公と一緒に考えながら作っています。もちろん、アニメならではの工夫や楽しさもたくさん盛り込んでいますので、視聴者の皆さんと一緒に、楽しみながら考えていけるといいですね。
−−アニメにするときに心がけたことは?
お金とか経済という、少し難しいテーマをいかに分かりやすく描くか、または盛り込むのか。また、それらが分かりづらかったりしたとしても、見ている人に面白く感じてもらえるように表現したいということに対して、監督や周りの人たちは相当時間を掛けていたと思います。あと、物語の流れや構成に関しても、専門家の方に意見を聞いたりして、すべてにではないのですが、実体経済と離れないよう心掛けていると思います。と、いいつつ突拍子もないアイデアを盛り込んでみたりして、見ている人を飽きさせないという作り方は監督ならではと思います。
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
お金、経済などを少しでも深く知ろうと、専門家の方や詳しい方に取材をさせていただいたのですが、経済や金融の最前線にいた方から、お金が社会とかかわる仕組みを研究されている方などさまざまな方のお話を聞くことができたのは楽しかったです。みなさんがそれぞれの立場で日本のことを考え、人々の生活を良くしようと考えているのが改めて感じることができて、自分の身の回りでも小さな変化でいいので変えていかなければ、と感じることができました。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします
劇中に流れる岩崎(琢)さんの音楽がとってもカッコよく、また効果音などの音関係の出来はとてもいいと思います。物語では、謎の多い金融街に新たな変化が起きようとしているのを察知した壮一郎やサトウたちのこれからの行動。また、金融街やディールに葛藤しながらも立ち向かう公麿。そして、まだ完全には見せていないQの戦闘能力など今後の展開を楽しみにしてください。
竜の子プロダクション 制作部 溝渕康人
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