ドラゴンボールDAIMA
第11話 デンセツ
12月23日(月)放送分
俳優の西田敏行さん(63)が11日、初日を迎えた主演映画「星守る犬」(瀧本智行監督)の舞台あいさつに共演者らと顔をそろえた。歌手の水前寺清子さん(65)が客席から往年のヒット曲「三百六十五歩のマーチ」を元気いっぱいの“チータ節”で歌いながらサプライズで登場。西田さんは驚きながらも「ワン、ツー、ワン、ツー」と共に歌って涙をこぼし、「感動の涙があふれました」と水前寺さんと固い握手を交わした。
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映画は、雑誌「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)の「泣けた本ランキング」「読者が選ぶプラチナ本」で1位を獲得した村上たかしさんのマンガが原作で、その後日談「日輪草(ひまわりそう)」をミックスして作られた。北海道のとあるキャンプ場の脇の草むらで、中年男性と見られる白骨遺体と死んで間もない犬の死骸が見つかる。身元不明の遺体を引き取った市役所の福祉課勤務の青年が調べ始めると、失業、離婚、一家離散、ホームレス……などを経験した「おとうさん」(西田さん)が、愛犬ハッピーとボロボロの車で旅に出たこと、その旅の行く末が明らかになっていく……というストーリー。
サプライズは、劇中で西田さんが演じる「おとうさん」が口ずさんでいる曲が「三百六十五歩のマーチ」であることから、一足早い父の日のプレゼントとして企画された。舞台あいさつの終盤で水前寺さんが登場すると、観客にも笑顔がこぼれ、同曲を口ずさむ人の姿も多く見られた。
撮影は東日本大震災の被災地となった東北地方でもロケを行い、映画には震災前の美しい景色も収められている。福島県出身の西田さんは舞台あいさつの冒頭で「今日はちょうど東日本大震災から3カ月。東北3県のみなさんに心からお見舞いしたい。ここ(映画館)にいるたくさんの方にも支援いただいたと思う。この場を借りてお礼を言いたい」と頭を下げ、「40年ぐらいの俳優人生で(この作品は)大きなエポックメーキング、宝物になった」とコメント。観客に対し、「無縁仏は現代のひずみ。世の中のひずみがこういうドラマを生んだ。頑張って居心地のいい日本にしていきましょうね」と呼びかけた。
舞台あいさつには市役所に勤務する青年・奥津役の玉山鉄二さん(31)、ひょんなことから奥津と出会い、旅に同行する少女・有希役の川島海荷さん(17)、瀧本監督も登場した。(毎日新聞デジタル)
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