ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、大ヒットシリーズ「ファイナルファンタジー」の最新作「ファイナルファンタジー(FF)零式」(PSP)です。スクウェア・エニックスの田畑端ディレクターに作品の魅力を聞きました。
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−−ゲームの特徴と、セールスポイントは?
「FF零式」は、FF13と共通の神話をベースにしつつ、新しい方向に進化させるFFとしてPSP向けに開発した大作RPGです。UMD2枚組の大ボリュームには、まず従来のFF要素がフルに詰まっています。ワールドマップがあり、飛空艇で飛べます。加えて、おなじみのコマンド戦闘から、多数の主人公と召喚獣とを自由に操れるアクション戦闘に進化させました。主人公視点で世界が動くのではなく、多数の登場キャラが織りなす群像劇を、戦記ドラマとして描きました。制作陣、声優陣、アーティストの全員の熱い思いが込められたエンディングは必見です。
−−開発のコンセプトは?
プロダクトとしては、過去のナンバリングFFに負けない化け物ゲームにするのが目標で、PSP最高峰のゲームにすることを使命として開発しました。コンテンツとしては、ファンタジー世界の戦争や戦闘を、ゲーム全体でリアルに描き、群像劇の戦記ドラマを作り上げることをコンセプトとしていました。チームとしては、全スタッフ真剣勝負の物作りをし、自己ベストの成果を出すことを目標として取り組みました。それらは全部達成できたので、あとはヒットして評判が良ければ……というわけでよろしくお願いします。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
主人公キャラの正式コードネームが決まるまでは、ずっと武器名でキャラを呼んでいました。そのため名前が決まったあとで、呼び方を切り替えるのがチーム全員にとって大変でした。ちなみにカード、笛、弓、短銃、メイス、鎌、鞭剣、格闘、槍、刀、委員長、二丁拳銃というのが元の呼び方。ひとり武器名じゃないキャラがいますよね(笑い)。
−−ファンへ一言お願いします。
歴代FFに恥じない、新しいFFに無事仕上がりました。本作の見どころは本気で全部と言えますが、あえてひとつ挙げるとエンディングです。必ずたどり着いて、しっかり見てください。そうすれば途中でたくさんのゲーム要素を堪能できますし、本作にもきっと満足してもらえるはずです。そのあとは2周目を遊び、そのあとは次回作のリクエストをスクウェア・エニックスまで送ってください(笑い)。
ファイナルファンタジー零式 ディレクター 田畑端
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