12年3月11日に開催される「名古屋ウィメンズマラソン 2012」で、フルマラソンに初挑戦するモデルの道端ジェシカさん。同大会は国際大会の選考会としても知られた「名古屋国際女子マラソン」を継承し、女性のみが参加、エリート選手と一般ランナーが一緒に走るレースとして知られる。トライアスロンなど「走る」ことに興味を持ったのは周りの友人の影響で、それが「遊びではなくて、自然とトレーニングになっていました」というところが努力家の道端さんらしい。そんな流れでフルマラソンに興味を持った道端さんは、数ある大会の中でも同大会への出場を決めたのも、やはり「自然の流れ」だったという。道端さんにとって「走る」ということ、同大会へ向けての思いや本番に向けての準備について聞いた。(毎日新聞デジタル)
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同大会への参加について、道端さんは「(東日本大震災が起こった)3月11日の開催ということもあり、自分自身にとっても、見る人にとっても大切な大会になるのではないかと思い、ぜひ参加したいと考えました」という。トライアスロンの大会に出場するときも「チャリティーラン」にしているというが、今回も「フルマラソンを走ることで何かを伝えたいんです。普段から応援してくれる方や、私の思いに賛同してくれる方に募金をお願いしているんですけれど、今回もそういうことができればいいなと思います」とメッセージを送る。
フルマラソンに向けて、週に4、5日は走ることを中心にしたトレーニングを続けている。メニューは、30分間、40分間、1時間などのラン、月に1度はハーフマラソンも取り入れている。「毎日走っても体には良くないそうなんです。朝はヨガをやって柔軟性を保っています」とトレーニングは楽しくをモットーに継続している。精神的な準備としては、専属のコーチに分からないことを聞きつつ、「マラソンの本を読んだりしています。インターネットでも情報を探していますね」と自分なりの努力も怠らない。気分が乗らないときは「五輪の映像を見たりもします。参考にするのではなく、気分が上がるじゃないですか」とモチベーションを上げる秘訣(ひけつ)を明かした。
初挑戦のフルマラソンには「もちろん緊張とか、どうなっちゃうのかという不安も残っています」という道端さんだが、「できればいい記録を残したいとも思いますが、楽しむのが一番の目的なんです。トレーニングも大会も楽しまなきゃ意味がないと思うんです」ときっぱり。「ゴールするときには、自分の顔に笑顔が残っているようにというのが、私のルールです。フルマラソンでは、まだ笑顔になれるかどうか自信がないけれど、楽しめたらなと思っています」と目標を見据えた。
そんな道端さんにとって「走る」こととはどういうことかと聞くと、悩みながらも「自分への挑戦ですね」と答えた。「走るのにはチームメートが必要なわけではないし、1人でもできることで、基本的に靴とウエアさえあれば世界中どこでも走れますよね。そのことを考えると、相手にしているのは自分なんだなとすごく思います」といい、「走ることは体力的にも大変ですし、長く走ると精神的につらくなるけれど、それをどうやって自分でカバーしていけるかだと思います。自分との戦いですよね」と本番に向けて思いをはせていた。
次回は、道端さんの休日の過ごし方や女性として輝き続ける方法などについて聞く。
<プロフィル>
84年10月21日生まれ、福井県出身。女性ファッション誌を中心にテレビ番組やCMなどで活躍中。モデル業だけでなく、アパレルブランドのデザイナー業にも挑戦している。10年春夏パリ・オートクチュール・コレクションでデザイナー・桂由美さんのウエディングドレスのモデルに起用され、パリコレデビューを果たす。10年4月に「JESSICA’S SECRET」(講談社)、同年12月に初のエッセー「幸せのある場所」(小学館)を出版し、11年3月には初のエクササイズDVD「JESSICA BODY DESIGN」(ユニバーサルミュージック)も発売。10月からスポーツブランド「ナイキ」とパートナーシップを組み、12年3月11日に開催される「名古屋ウィメンズマラソン 2012」で初のフルマラソンへの参加を宣言した。