フランスのヒッチコックと呼ばれるロベール・トマの戯曲を舞台化した「8人の女たち」の公開舞台げいこが9日、ル・テアトル銀座(東京都中央区)で行われ、出演する8人の女優陣が登場した。殺人事件の被害者マルセルの妻・ギャビーを演じる大地真央さん(55)は「男に翻弄され、悩まされる女たちだけど、それでも明日に向かって生きていく女たちの力強さと一生懸命さを感じていただければ」、ギャビーの母のマミーを演じる加賀まりこさん(67)は「抽象的な空間に存在していかに生々しく演じられるか、一緒にけいこしてきた7人を信じて精いっぱい頑張ります」と意気込んでいる。
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「8人の女たち」は、02年に映画版でカトリーヌ・ドヌーブさんらフランスの大女優8人が演じ、ベルリン国際映画祭で8人全員が銀熊賞を獲得した。クリスマスの夜、雪に閉ざされた邸宅で家の主人が他殺体で発見され、家にいた8人の女たちは、犯人捜しをするうちに、隠していた本性を暴かれていく……という物語。
公開舞台げいこには大地さん、加賀さんのほか浅野温子さん(50)、荻野目慶子さん(47)、戸田恵子さん(54)、マイコさん(26)、牧瀬里穂さん(39)、南沢奈央さん(21)が参加した。マルセルの実の妹、ピエレット役の浅野さんは「終わってからも楽しかった舞台だと言ってもらえるよう頑張ります」、メイドのシャネルを演じる荻野目さんは「すてきなキャストの方々と共に頑張りたい」、ギャビーの妹のオーギュスティーヌを演じる戸田さんは「8人の女たちのそれぞれのバトルを楽しみたい」、ギャビーの長女のシュゾンを演じるマイコさんは「私なりのシュゾンを演じられたら幸い」、新入りメイドのルイーズを演じる牧瀬さんは「最後まで楽しんでステージに立てたら」、ギャビーの次女のカトリーヌを演じる南沢さんは「私は一生の宝になる経験をしているなと実感しています」とそれぞれ話している。
同公演は「ル テアトル銀座 by PARCO」(東京都中央区)で25日まで、「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)で12年1月6~9日、「ウインクあいち」(名古屋市中村区)で同13、14日に上演予定。(毎日新聞デジタル)