長澤まさみ:「ダメだしされるの初めて」 初舞台「クレイジーハニー」 WOWOWで放送

「クレイジーハニー」の一場面。 撮影:引地信彦
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「クレイジーハニー」の一場面。 撮影:引地信彦

 女優の長澤まさみさんの初舞台作で8~9月に上演された「クレイジーハニー」が24日、WOWOWで放送される。長澤さんは「ダメ出しっていうのをされたのが今回初めてだった。自分の中で消化して毎日前に進むことができたので、それが難しかったけど、身になったなと思います」と公演を振り返っている。

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 同作は、小説「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」や「生きてるだけで、愛。」などを執筆し、戯曲「幸せ最高ありがとうマジで!」で第53回岸田國士戯曲賞を受賞した本谷有希子さんの新作。携帯小説を一度だけヒットさせた美人作家のひろみ(長澤さん)が、ゲイバーのママで悪友の真貴(リリー・フランキーさん)と共にトークショーを繰り広げる。一方、主催した編集者の二見(成河さん)は、落ち目のひろみを題材にした告白本を作ろうともくろんでいた。その思惑通り、徐々に熱心なファンたちの本心が明らかになると、ひろみはファンに対して悪意をぶつけていく。やがて会場は思いも寄らぬ騒動に……という物語。

 長澤さんは舞台と映画、ドラマなどの違いを「すごく緊張する。毎日同じ時間に2時間、主人公にならなきゃいけないという生は難しいですね」とコメント。「毎日違うことが起こるというか、自分も違うことになって慌てたりもするんですけど、それが心地良くなる。毎日演じていると自分もきちんと生きているなというふうに感じる。自分を実感しながら日々、仕事ができるというのは、舞台ってすごくいいなと思いますね」と語った。

 また長澤さんと同じく今作が初舞台となったリリー・フランキーさんは、各公演に世話になった人々が見に来てくれたといい、「夜(公演を)やったあとに見に来てくれた人たちと深夜の公演(飲みに行く)という、一番長い舞台があるんですよね。それが大変疲れる(笑い)」と振り返った。

 演出も手がけた本谷さんは、傍若無人に振る舞ってファンに牙を向く主人公・ひろみのキャラクターについて「一番見たい長澤さんは?となった時に、激しい人を(描いた)。一番魅力的に見える人を書こうと思うと今回は、ああいう(傍若無人な)感じになりました」と話している。

 24日午後9時からWOWOWライブで放送。(毎日新聞デジタル)

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