MD松尾の月間ヒット予測:「テイルズ」「アスラズ」に注目 「ラブプラス」は新規層にも

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 1年前を振り返ると、11年の2月は任天堂の新型携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」が発売されたこともあって、例年よりかなり高い水準となりました。また、「戦国無双3 Z」(PS3、コーエーテクモゲームス)、「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3」(PSP、バンダイナムコゲームス)といったPS3、PSPの人気タイトルも売り上げに貢献しました。

 さて12年の2月は、3DS発売に沸いた前年の7割前後と、ほぼ例年並みに落ち着きそう。年末商戦からの3DSユーザーの拡大も継続しているとみられ、まだまだ新規ユーザーが入ってきそう。予測からは外していますが、そうした新規層向けに「マリオカート7」(任天堂)、「スーパーマリオ3Dランド」(同)、「モンスターハンター3G」(カプコン)といった年末商戦のメガヒットタイトルも売り伸ばすかもしれません。

 トップと予想しているのは「テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツイン ブレイヴ」(PSP、バンダイナムコゲームス)。大ヒットRPGシリーズのキャラクターたちが活躍するアクションゲームで、PSPでは久々のビッグタイトルとして注目を集めそう。1月末にPSVitaで発売される「テイルズ オブ イノセンス R」もいい援護射撃になるのでは。

 「アスラズラース」(PS3・Xbox360、カプコン)も注目作。売れ行きの読みにくい新規タイトルですが、カプコンのアクションゲームということで期待している人も多いようです。「幻想水滸伝 紡がれし百年の時」(PSP、KONAMI)は、コアなファンも多い人気RPGの久々の新作として注目しています。

 バレンタインデーに発売される「NEW ラブプラス」(3DS、KONAMI)も注目の1本。コアなファンの多い作品ですが、年末以降急増している10代の3DSユーザーも取り込んでくれると期待しています。個人的に注目しているのは「シアトリズム ファイナルファンタジー」(3DS、スクウェア・エニックス)。「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽で楽しめるリズムゲームですが、さまざまなアイデアが盛り込まれており、やり込み要素や達成感もあって、ぜひ手に取ってほしい作品に仕上がっています。

 ◇12年2月のヒット予測

1位 テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツイン ブレイヴ(PSP)

2位 アスラズラース(PS3)

3位 幻想水滸伝 紡がれし百年の時(PSP)

4位 NARUTO−ナルト− 疾風伝 ナルティメットストームジェネレーションズ(PS3)

5位 NEW ラブプラス(3DS)

6位 バイナリードメイン(PS3)

7位 ソウルキャリバー5(PS3)

8位 シアトリズム ファイナルファンタジー(3DS)

9位 Dragon Age2(PS3)

10位 バイオハザード リベレーションズ(3DS)

 ◇参考資料 11年2月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 戦国無双3 Z(PS3)

2位 テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3(PSP)

3位 SDガンダム ジージェネレーション ワールド(PSP)

4位 ファンタシースターポータブル2インフィニティ(PSP)

5位 逆転検事2(DS)

6位 キャサリン(PS3)

7位 モンスターハンターポータブル3rd(PSP)

8位 マーヴルVS.カプコン3(PS3)

9位 レイトン教授と奇跡の仮面(3DS)

10位 白騎士物語 −episode.portable−(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩いてきた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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