女優の永作博美さんが5日、劇団☆新感線の2012年春興行「いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』」の制作発表会見に登場。93年の舞台「TIMESRIP 黄金丸」以来2度目の「劇団☆新感線」参加でシレンを演じる永作さんは「19年前の舞台はとにかく必死だった。当時は芝居がしたくなかったので、何で芝居をしないといけないんだという気持ちで稽古場に通っていたので反抗的な目をしていたと思うが、(『TIMESRIP 黄金丸』を)やってから芝居をもっとやりたいと開眼した。あれがなかったら違うことをしていたかもしれない」と振り返った。
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演出を手がけるいのうえひでのりさんは「(永作さんに)女優になった瞬間、女優開眼の瞬間があった」と話し「永作さんは母性や艶っぽさを持った女優」と期待をかけた。永作さんとダブル主演で同劇団初参加のラギ役の藤原竜也さんは「不安もあるけれど先輩方を信頼している。まっさらな気持ちで稽古場に来いと言われたので、楽しみたい」と意気込んだ。会見には脚本を手がける中島かずきさん、高橋克実さん、古田新太さんも参加した。
「シレンとラギ」は二つの王国の陰謀と因果に翻弄されるシレンとラギ、そして2人を取り囲む人々の愛憎が入り組んだ人間ドラマ。チャンバラ劇やアクションが同劇団の特徴だが、今回は恋愛要素を盛り込んだ内容で、男女や親子間のしがらみを描く。初参加の高橋克実さん、石橋杏奈さんのほか三宅弘城さん、北村有起哉さん、古田新太さん、粟根まことさん、高田聖子さん、橋本じゅんさんが出演する。大阪公演は、梅田劇場ホールで4月24日~5月14日、東京公演は青山劇場で5月24日~7月2日の日程で行われる。(毎日新聞デジタル)