織田信長や豊臣秀吉、坂本龍馬ら12人の“イケメン武将”たちで構成される「おもてなし武将隊JAPAN」が8日、サンシャインシティアルパ噴水広場(東京都豊島区)で、デビュー曲「空/羽よ、魂となれ。」の発売記念イベントを開催した。東日本大震災の被災地を元気づけようと結成された同グループは、この日集まった600人のファンの前でデビュー曲を初お披露目し、女性ファンらの黄色い声援が飛び交った。最後に一言求められた信長さんらは感極まって次々と涙し、龍馬さんは、「震災のときは土佐におって何もできなかった。こうして歌を歌って、泣いてくれるお客さんもおって……わしも泣きそうや」と涙ながらに語っていた。
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「おもてなし武将隊JAPAN」は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田慶次、加藤清正、斎藤道三、石田三成、井伊直政、島左近、坂本龍馬にシークレット武将2人が加わった全12人の武将パフォーマンスグループ。名古屋市の「ふるさと雇用再生事業」の一環としてハローワークなどで募集しスタートした「名古屋おもてなし武将隊」をはじめ、「関ケ原東西武将隊」「岐阜城盛り上げ隊」「土佐おもてなし勤王党」など全国で活動中の武将150人の中から10人を選抜し、シークレット武将2人を加え構成。「被災された東北地方の方々のために、少しでも心の癒やしや力になることができないだろうか」と織田信長の大号令のもと結成された。
イベントでは「空」「羽よ、魂となれ。」の2曲が披露され、この日の即売会ではCD400枚が完売。平日にもかかわらず、名古屋などから訪れたというファンや親子などが“イケメン武将たち”に熱い視線を送った。リーダー的存在の信長さんは、“タメ口”に聞こえてしまう土佐弁を話す龍馬さんに対し、「タメ口で話すな!」と一喝し貫禄を見せたが、秀吉さんから「(1月中旬に行われたレコーディングの)4日間の中で、3日まで収録ゼロ。一番ダメだった」と暴露されると、「すみませんでした」と謝罪するなど、タジタジの様子だった。
9日には「羽よ、魂となれ。」のコーラスに参加した宮城県の女川第一中学校を訪れるほか、今回のデビュー曲の収益全額を被災地へ寄付するなど、被災地支援に取り組む武将たち。秀吉さんは、「CDを聴けば震災のことを思い出す。そうすれば、また支援をしようと思いをつなぎ続けていける。この曲を聴き続けて」と訴えた。デビュー曲は発売中。(毎日新聞デジタル)