東日本大震災で落ち込んだ東北への旅行需要を喚起しようと実施されるキャンペーン「東北観光博」(東北観光博実行委員会主催)の記者会見が15日、東京都内で行われ、ロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新選手が特別ゲストとして登場。五輪代表を決めた藤原選手はその理由を「絶対にあきらめなかったことと、よりよい明日を信じたから」とし、「これは、(今の日本に)通じることだと思います。日本は底力があるんだ、よりよい明日にするんだというのを自分の走りでロンドンで表現して、東北、そして日本のみなさんに元気を与えられたら」と力強く語った。
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「東北観光博」は、東北全体を博覧会会場に見立て、主要観光地域28カ所を「ゾーン」に設定し、各地域独自の観光コンテンツの提供で客を呼び込むキャンペーン。18日から13年3月31日まで「こころをむすび、出会いをつくる。」をテーマに、観光客と地域の人との交流を促進する施策やサービスを用意し、“ふれあいの旅”という新しい観光スタイルの実現を目指す。観光庁では、同キャンペーンで東北への観光客数を震災前の10年の水準である1億2000万人に戻す基本目標を掲げている。
設定されるゾーンは、青森県では「弘前」「津軽半島」など、岩手県では「花巻・遠野」「盛岡・雫石」など、秋田県は「秋田・男鹿」「田沢湖・角館」など、宮城県は「松島」「仙台・秋保・作並」など、山形県は「米沢・おきたま」「銀山温泉」など、福島県は「会津」「郡山・磐梯熱海」など。
それぞれのゾーンで、鉄道駅構内に地域観光案内人を配置した「旅のサロン」を設置し、地域の魅力をアピール。またスタンプラリーや提携店舗でサービスが受けられる「東北観光博パスポート」を観光客に配布し、ゾーン間の移動や再訪を促進し、地域の人と触れ合う機会も創出する。ほかにも、特設サイトの開設や、公式ガイドブックの発行などを予定している。なお、被災4県(青森、岩手、宮城、福島)の太平洋沿岸部については、復興と人的交流を促進する取り組みを行っていくという。
藤原選手は初めて東北に行った時の思い出として、「高校のインターハイの時だったんですが、第一印象は人が温かいなと。練習で走っていると『頑張れ』とか話しかけてくれた。それでインターハイを頑張ろうという気になれました」と振り返り、「東北には素晴らしい風景がある。そういう道を、温泉に入りながら、おいしい食事をとりながらランニングしたい」とにこやかに語った。
会見には、藤原選手のほか、俳優の津川雅彦さんや、お笑いコンビ「トータルテンボス」などが登場。また、溝畑宏・観光庁長官も登壇し、「東北には観光資源がいっぱいあります。(震災の復興支援などがあり)皆さんに対して、ありがとうという思いで素晴らしい舞台を用意しました。東北の復興が日本の元気につながると思います。このキャンペーンは、我々みんなで日本国民あげて、東北を元気にするというキャッチフレーズで取り組みたい。ぜひ皆さんで最高のエンターテインメントの舞台を作り上げたい」と呼びかけていた。(毎日新聞デジタル)
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