小栗旬:「心の中にはあります」将来の子どもに思いはせる

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 俳優の小栗旬さんが4日、東京都内の会場で開かれた劇場版アニメ「グスコーブドリの伝記」(杉井ギサブロー監督)の完成披露会見に登場。映画の主題歌が小田和正さんが「オフコース」時代に発表した「生まれ来る子供たちのために」に決まったと発表されたことを受け、女優の山田優さんと結婚した小栗さんに「これから生まれてくるであろう子供について想像することなどありますか」と記者から質問が飛ぶと、小栗さんは「僕自身の心の中にはありますが、言わないですよ。言わないでーす」と話し笑いを誘った。

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 会見には主人公・グスコーブドリの声を務める小栗さんのほか、ブドリの妹・ネリ役の女優の忽那汐里さん、ナレーションとイーハトーヴの大学で科学を教えるクーボー博士の声を担当する俳優の柄本明さん、杉井監督が出席。杉井監督は「映画を作ってきて監督は何もしない方がいいんじゃないかと思うようになった。全キャスト、スタッフの方に世界を膨らませてもらった」と話し「この作品で久しぶりにそれぞれの人の声に力があることを感じた」と小栗さんや忽那さんを絶賛した。また、声優初挑戦の忽那さんは「画面と向き合う作業が新鮮で集中して取り組めた」と振り返った。

 「グスコーブドリの伝記」は、宮沢賢治の童話が原作。美しいイーハトーヴの森の木こりの息子として両親とネリと穏やかに暮らしていたブドリは、森を襲った冷害のため家族を亡くし独りぼっちになってしまう。それでもブドリは、生きるために精いっぱい働き、やがて成長し火山局に勤めるようになる。そこへ再び大きな冷害が襲ってきて、ブドリは悲劇を繰り返さないためにある決心をするというストーリー。劇場版アニメ「銀河鉄道の夜」(85年)、「豆富小僧」(11年)を手がけた杉井監督が、監督と脚本、絵コンテを手がける。映画は7月7日公開。(毎日新聞デジタル)

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