創業100周年を今月迎えた吉本興業の本拠地、なんばグランド花月(大阪市中央区)が8日、リニューアルオープンを迎え、テープカットに続いて100周年記念公演初日「伝説の一日」が始まった。
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前夜から冷え込む中、正面前には当日券を求めて徹夜組を含め長蛇の列ができた。テープカットは午前7時半から開始。笑福亭仁鶴さん、西川きよしさん、桂三枝さんをはじめ、「中田カウス・ボタン」、月亭八方さん、桂文珍さん、「オール阪神・巨人」「今いくよ・くるよ」「宮川大助・花子」が出席。吉本新喜劇からは内場勝則さん、辻本茂雄さん、小籔千豊さん、川畑泰史さんの4座長と未知やすえさん、桑原和男さんが並んだ。
「ハイヒール」が司会を担当。吉野伊佐男会長は「大阪の天満で産声を上げた吉本は先人の努力のおかげで100周年を迎えることができました。皆様方のお陰です。本日は特別のプログラム『伝説の一日』で大いに楽しんでいただきたいと思います。今後ともご支援を賜りまして、さらにこの劇場を発展させていきたい」とあいさつ。
続いて、芸人を代表して笑福亭仁鶴さんがあいさつ。「25年間頑張ってくれましたグランド花月が吉本100周年で装いも新たに、美しくお化粧がなりまして、お客さん方にも屋内で店を楽しみながらお待ちいただけるようになって、より親しみやすい姿になりました。これを機に我々出演者も心新たに頑張りたいと思いますので、お運びいただきますようお願いいたします」と語り、出席者参加者全員によるテープカットとくす玉割りで100周年とリニューアルを祝った。
午前8時半開演の1回目公演は、冒頭の口上に林家染丸さん、桂文珍さん、「オール阪神・巨人」「宮川大助・花子」が登場。司会は「博多華丸・大吉」が務めた。染丸さんは「口上に出られて幸せです。できたら200周年も出していただきたい」。花子さんは「めでたい100周年に夫婦で出させていただきありがたい」、文珍さんは「朝早くからこんなにたくさん、しかも若いお客さんが多くてありがたいことです。大阪から日本国中が面白くなーるよう、よろしくお願いします」と話した。
口上に続くオープニングには、ナインティナイン、雨上がり決死隊、ほっしゃん。、宮川大輔さんらが登場。雨上がりやナインティナインは、4回目に上演される「さんまの駐在さん」リハーサルが午前4時に終了したため、「ほとんど寝ていない」状態だったが、ダンスもできるアイドル芸人ユニット「吉本印天然素材」が久しぶりに集まったこともあり、当時の話題に花を咲かせた。
続いて、パンクブーブー、スリムクラブ、トータルテンボス、オリエンタルラジオなど人気コンビが次々に出演。珍さんのトリに続き、幕間スペシャルには楽しんごさん、くまだまさしさん、あべこうじさんらが盛り上げた。後半の吉本新喜劇には4座長らのほか、間寛平さん、石田靖さん、妊娠中の山田花子さん、藤井隆さん、山口智充さん、ガレッジセールなどが登場した。
「伝説の一日」の模様は全国各地とソウル、台北、香港の計100カ所で実施される「ライブビューイング」で見ることができる。午後6時半開演の4回目は、明石家さんまさんの「さんまの駐在さん」が上演される。「伝説の一日」の詳細は、特設ホームページ(http://www.yoshimoto.co.jp/100th/0408/)で。(毎日新聞デジタル)