21日から公開される米アドベンチャー映画「タイタンの逆襲」(ジョナサン・リーベスマン監督)に登場するキャラクターを、大ヒット菓子「ビックリマン」のおまけシールでイラストレーターを務めた米澤稔さんと兵藤聡司さんがイラスト化し、「タイタンシール」として20万枚限定で配布されることが13日、明らかになった。同作が上映される劇場で、21日から先着で配付される。
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映画は、ギリシャ神話を基に人間と神々の戦いを描き、10年に公開された映画「タイタンの戦い」の続編。前作から10年後、神々の王ゼウスと人間の間に生まれたデミゴッド(半神半人)のペルセウスは、人間の漁師として静かな生活を送っていた。しかし、人間からの崇拝を失い力が弱まった神々と力を増したタイタン族との戦いで、父ゼウスに力を貸してほしいと頼まれ、仲間とともに過酷な冥界への旅に出る……という物語。全長500メートルの巨神(タイタン)「クロノス」や双頭獣「キメラ」、一つ目巨人「サイクロプス」など次々に現われる凶悪なギリシャ神話の魔物たちとの戦いを描く。3D、2Dで同時公開される。
前作はポスター用イラストを「聖闘士星矢」で知られるマンガ家の車田正美さんが描き下ろしたことでも話題になった。今回は「ビックリマン」が、ギリシャ神話を代表する全能の神ゼウスを筆頭にした数々の神々や悪魔のイラストシールで爆発的な人気を集めたことから米澤さんと兵藤さんに依頼された。「タイタンシール」は、クロノス、キメラ、四刀流の戦闘の鬼「マカイ」、翼を持つ馬「ペガサス」の4種類で、配布時はシールのイラストが分からないようにビニール袋に包まれている。各キャラクターの“登場パーセンテージ”はクロノスが1%、キメラが40%、マカイが35%、ペガサスが24%と設定されている。
米澤さんと兵藤さんは今回のコラボを「作品キャラを拝見させていただき、その魔物キャラを見た瞬間に、『ビックリマン』にも通じるキャラの完成度や面白さに感動して、これはぜひやりたい! いや、やらねば!」と快諾。「個性の強い映画のキャラを以下にアレンジして、楽しくかっこいいキャラにするかに日々悪戦苦闘しました!」と振り返り、「子供から大人まで喜んでいただけるキャラにできたのではないか」と満足げだ。
「ビックリマン」は、77年から発売されているおまけシール付きのチョコレート菓子。特に85年に発売された「悪魔VS天使シール」シリーズは大ヒットし、シールを目当てに、男児を中心に日本中が熱狂し社会現象を巻き起こした。87年にテレビ朝日系でアニメ化され、その後、5回にわたってテレビアニメ放送されたのをはじめ、マンガやゲームにもなった。(毎日新聞デジタル)
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