講談社:才能を発掘する新サイト「プロジェクト・アマテラス」開始 京極夏彦や西尾維新も協力

「プロジェクト・アマテラス」発表会に出席した(左から)講談社の唐木厚・新事業プロジェクト部長、大竹永介取締役、チームラボの堺大輔取締役
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「プロジェクト・アマテラス」発表会に出席した(左から)講談社の唐木厚・新事業プロジェクト部長、大竹永介取締役、チームラボの堺大輔取締役

 講談社は23日、SNSと投稿サイトを組み合わせ新たな才能の発掘を目指す新サイト「プロジェクト・アマテラス」を25日に開設すると発表した。 プロジェクトには人気作家の京極夏彦さんや西尾維新さんも協力し、京極さんの小説「姑獲鳥の夏」を基に考案したイラストやデザインなどをユーザーから募集し新たな電子書籍の作成を目指したり、「百鬼夜行 Next generation」と題し、現代を舞台にユーザーからアイデアを募集し、最終的に京極さん自身が「百鬼夜行」の現代版を作成するというプロジェクトなどを展開する。また、26日に発売される西尾さんの新刊「悲鳴伝」のキャラクターやアイテムのイメージを募集するプロジェクトも実施予定。

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 さらに、90年代に「週刊少年マガジン」で連載されていた実在する編集部員がキャラクターとして登場し謎を解いていくというマンガ「MMR」がサイト上で初代のオリジナルメンバーで復活する「MMRプロジェクト」や投稿者が8000字以内で物語の「一番読ませたい部分」を投稿し、ユーザーやスタッフが「もっと読みたい」と思えば投稿者に追加の原稿をリクエストするといった過程をへて、面白いものは出版へ乗り出すという選考過程を公開する新人賞「ワルプルギス賞」も行う予定。ほかに、「キュンとするせりふ」や同サイトで行ってほしいプロジェクトの募集なども実施する。

 同社の新事業プロジェクトの唐木厚部長によると、プロジェクト名は天の岩戸の神話に由来し、「さまざまな才能を持っている人が隠れている。その隠れている人に出てきてほしい」という思いが込められているといい、「あらゆるタイプの才能の多角的な開発」「ユーザー参加型のデジタルコンテンツの作成」「新たなプロモーション手法の開発」の三つを目的としている。

 今後の事業計画としては、「コンテンツの作成、タイアップ的なことを通してさまざまな形での収益化を目指していきたい」といい、プロジェクト数については「2、3カ月の間にはプロジェクトの数を30くらい、近々50くらい動いているというような形にもっていけたらと思っている」と話した。開発にはインターネットサービスの企画や開発を手掛けるチームラボ(東京都文京区)も参加している。(毎日新聞デジタル)

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