宮崎駿監督の劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」の「巨神兵」が登場する短編特撮映画「巨神兵東京に現わる」が制作されることが10日、発表された。巨神兵の登場シーンの作画やアニメ「エヴァンゲリオン」を手がけた庵野秀明さんの企画で、平成版「ガメラ」シリーズや「ローレライ」で知られる樋口真嗣監督がメガホンをとる。7月10日から東京都現代美術館(東京都江東区)で開催される展覧会「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」で上映予定。
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10日、東京都内で同展覧会の記者発表会が開かれ、庵野監督、樋口監督、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが登壇。鈴木プロデューサーは「巨神兵東京に現わる」について「ジブリで会議をしているときに、パッと(アイデアが)出た。すぐに『ナウシカ』の原作者(宮崎監督)のところに行って、話をしたら『うーん……、いいよ』となった。『ナウシカを出すのはダメ』と言われたけど」とコメント。樋口監督は「5分以上10分未満になりそう。絶賛制作中です。奥にいる人(宮崎監督)がいいかげんな仕事をさせてないので……」と笑顔で経過報告した。
東京都現代美術館では03年から毎年、スタジオジブリの企画協力で、アニメに関する企画展を開催している。10回目となる12年は特撮作品をテーマとした企画展を開催。最近、特撮作品はCGやVFXを駆使して制作されているが、同展覧会では、「ゴジラ」「マイティジャック」「帰ってきたウルトラマン」などミニチュア模型を使って撮影された特撮作品に焦点を当て、撮影に使用されたミニチュアや着ぐるみ、デザイン画など約500点を展示する。
「館長 庵野秀明 特撮博物館」は7月10日~10月8日(月曜は休館)に開催。開館時間は午前10時~午後6時。入場料は大人・大学生が1400円(前売り1300円)、中高生が900円(前売り800円)、小学生が400円(前売り300円)。会場では巨神兵のフィギュアなども販売される。(毎日新聞デジタル)