庵野秀明:初プロデュースのインディーズ映画に手応え「エヴァと同じ」

映画「監督失格」の記者会見に登場した(左から)庵野秀明さん、矢野顕子さん、平野勝之監督
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映画「監督失格」の記者会見に登場した(左から)庵野秀明さん、矢野顕子さん、平野勝之監督

 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が実写映画を初プロデュースしたことでも話題の映画「監督失格」(平野勝之監督)の記者会見が30日、東京都内の会場であり、庵野さん、平野監督、音楽を担当した矢野顕子さんが登場した。インターネットや口コミを利用した宣伝戦略について庵野さんは「お金がないことにつきます。できる宣伝についてはこうやって(会見を開いて)やっています。それで一番効率のいいところはウェブ媒体なんだろうなあと思います。その辺は『エヴァンゲリオン』の宣伝と同じ」と話し、「お金をかけられないインディーズの映画が(TOHOシネマズのような)シネコンでかかるというのは一歩前進かな。これからの映画のためにも成功させたいと思う」と語った。 

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 実写映画の初プロデュースをした庵野さんは「作品っていうのはその作品にとって一番いい表現方法がある。実写も機会があれば(今後)やりたい。いろいろ環境がそろったら。縁のあるものだし、あとはお金ですね」と語った。また、矢野さんに音楽を引き受けてもらえなかったら音楽をつけなかったという平野監督は「(この映画は)『幸せ』がキーワードだと思っていて、でも矢野さんに会ったときには特に何も言わなかったんですが、できあがった曲名が『しあわせなバカタレ。』だったのでびっくりした」と話し「映画の中で描かれたことがすべてです」と映画をアピールした。

 映画は05年に急逝した女優の林由美香さんの14年間を描いたドキュメンタリー。主題歌「しあわせなバカタレ」を矢野さんが書き下ろしている。映画は9月3日からTOHOシネマズ六本木ヒルズで独占先行公開、10月1日から全国公開。(毎日新聞デジタル)

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