ロシアの指揮者で、ビオラ奏者のユーリ・バシュメットさんが28日、弦楽オーケストラ「モスクワ・ソロイスツ」を率い、オペラ歌手の森麻季さんと一夜限りのチャリティーコンサートを東京オペラシティ(東京都新宿区)で開く。
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バシュメットさんは76年、ミュンヘン国際コンクールで優勝。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ世界の一流オーケストラと共演を重ね、93年にはロンドン交響楽団と4夜にわたって「ユーリ・バシュメット・フェスティバル」を開くなど国際的に活躍している。02年12月には国立ノーヴァヤ・ロシア交響楽団の音楽監督に就任した。「モスクワ・ソロイスツ」は92年にバシュメットさんによって結成され、世界中で公演を行っている。08年度にはグラミー賞を受賞している。
森さんは、東京芸大大学院独唱専攻修了後、プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクールをはじめ多数の国際コンクールで上位に入賞。ワシントン・ナショナル・オペラの「後宮からの逃走」「ホフマン物語」に出演するなど国際的な評価を高めている。また、バシュメットさんはじめ小澤征爾さんなどの著名な指揮者との共演も重ねている。
バシュメットさんは毎年のように日本を訪れる親日家で、昨年の震災後の日本公演時にも、「この苦難を乗り越えようと、勇気と誇りを胸に闘う日本の人々を見て、日本を愛する気持ちが、これまで以上に強くなった」とメッセージを寄せている。公演では、テレマンの「ビオラ協奏曲 ト長調」や バッハの「“全地よ神に向かって歓呼せよ”~カンタータ第 51 番より」などが披露される。
今回の公演は、ロシアの天然ガス企業「ガスプロム・グループ」の特別協賛で、収益金の一部は東日本大震災の被災地支援のために寄付され東北の復興に役立てられる予定。開演は午後7時。料金はS席7500円、 A席6000円、B席5000円、C席4000円。(毎日新聞デジタル)
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